スルガ銀行より元本カットについての案内が届き出す、その内容は? | 不動産投資で人生を自由に豊かに描く!「ライフデザイン実践会」

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わたしはど素人からスタートとして5年で家賃収入1500万円を達成し、2012年9月サラリーマンを卒業しました。ライフデザインの手段として不動産投資は最適です。不動産投資のノウハウや有益な情報や人生を豊かに描く方法をどんどんシェアしていきます。


From:ななころ

プライベートオフィスより


◆スルガより結果通知遅延の案内

前回の記事では、

・現地も見ず新潟の1棟マンションを3億円で購入して、業者にカモにされた悲惨な男性

・どんどん進化していった業者とスルガ銀行の不正融資の構図

・シェアハウスの数倍はいると考えられる1棟モノオーナー


についてお伝えしてきました。


シェアハウスやコンパクトアパートは、代物弁済というウルトラCの解決策が用意されました。

一方で、今もなおスルガ銀融資で1棟モノをはめ込まれたサラリーマン投資家がたくさんいます。


スルガ銀行は、「元本カット」や「金利減免」による解決を促していましたが、ほとんど進んでいない状況。

スルガ銀行から「結果通知の遅延」の案内が届き始めています。

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◆気にるワード「非定型的・例外的」とは?

上記の通知書を読んで、とても気になるワードがあります。

「非定型的・例外的な事象」


なぜスルガ銀行は、このワードを2回も登場させたのでしょうか?


実はこのワード、スルガ銀行にとって、とても重要なワードなのです。


なぜなら、スルガ銀行はシェアハウスの不法行為を「定型的責任」として認めることによって、代物弁済に応じた事情があるからなのです。

そして、裏には1棟モノには波及させたくないという思いが隠れているからなのです。


代物弁済を実現した河合弁護士のレポートに、全面解決への経緯報告レポートで、以下のように推測しています。

(ななころはSS被害者弁護団とは一切関係がありません。)


=== 記事一部抜粋 ===

「シェアハウス事件による不良債権約2,000億円は償却引当金を用意したので大丈夫だ。しかし中古マンション1棟買い向け融資約8,000億円にまで傷口が広がると融資残高約3兆円の当行としては命取りとなる。」

「よってシェアハウス事件だけにしか適用できない論理で和解しよう。」

「シェアハウスは新しい賃貸不動産類型であって終始様相やその確かさのチェックが素人にはできない物件だ。だから確実に確実に大きく儲かる物件だと言われて信じて異常に高額に物件を買ったのは森もない。」

「その高値づかみをさせたという不法行為を『定型的責任』として自認しよう。そうすれば従来からある中古一棟売りという商品類型には及ばない。」


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(「スルガ銀行・シェアハウス事件の被害者救済スキーム  全面解決への経緯報告」より)

=== ここまで ===



◆あくまでも「個別対応」としたいスルガ銀行

シェアハウスは「集団対応」せざる負えなくなったスルガ銀行。


一方で、1棟モノはあくまでも「個別対応」していきたいのです。

なぜなら河合弁護士の推測通り、「定型的な不法行為」として認めることとなれば、銀行としての存亡が危ういからです。


1棟モノで行われていた融資不正は、あくまでも会社組織として定型的な不法行為が行われたものではないとする姿勢は崩せないのです。


ですから、下記の毎日新聞の記事にもある通り、ことさら「個別対応」を強調し、債務者同士が協力しないようにしていると考えられるのです。


=== 記事一部抜粋 ===

スルガ銀の言い分「アパート融資はシェアハウスと別」


 アパートやマンションといった投資用不動産の購入者が9月、スルガ銀行から借りた億単位の金の返済をめぐり東京地裁に民事調停を申し立てた。スルガ銀行はこれにどう対応していくのか。現状は、シェアハウス購入者に借金を「帳消し」したのとは一線を画す姿勢だ。6月に開かれた同行の株主総会で、嵯峨行介副社長(総会後に社長に就任)が対応方針を説明した。詳しく紹介する。

 

 そのうえで、「その他の投資用不動産は、こうしたシェアハウス特有のリスクがないため、当社に定型的に不法行為が成立するわけではない」と説明。「お客さまごとの事情に合わせた個別の対応を誠実に行う」と回答した。


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(2020年9月4日 毎日新聞経済プレミアム記事より)

=== ここまで ===



◆個別対応していては何も好転しない

それでは、スルガ銀行に言われるがまま「個別対応」に望んだオーナーはどうだったでしょうか?

良い結果は得られたのでしょうか?


個別対応に望んだオーナーは、回答を引き伸ばされるだけ引き伸ばされ、回答があった人はほぼ100%「元本カット不可」という通知。

結局は「個別対応」に望んだところで、元本カット実現など到底不可能なのです。。。


そこで、シェアハウスと同様、今度は1棟モノオーナーがまとまる動きがあります。

どんな動きがあるのでしょうか?

(つづく)



◆編集後記

4連休はいかがでしたでしょうか?


久しぶりに外出された人も多かったのではないでしょうか。

中央道や東名の渋滞70kmといった数字には驚きましたね。。。汗


ななころはというと、土曜日に定例勉強会がありました。

必殺大家人さんに登壇いただき、会場受講とWeb受講合わせて、70名以上の参加者でした。


必殺大家人さんの体験に基づくお話はどれも貴重で、本当に役立つものばかり。

圧巻の講演でした。


そして、何より30名近くの方が会場にお越し下さり、久しぶりに交流を楽しみました。

やっぱりZoomではなくて、実際に会って話すのっていいもんですね!

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