From:ななころ
プライベートオフィスより
◆今もなお苦しむ大勢のサラリーマン大家
不動産投資で苦しんでいるサラリーマン大家が大勢います。
かぼちゃの馬車問題は「代物返済」が実現して解決したかに見えますが、実際はスルガ銀行のシェアハウスローン全体のたったの1/4に過ぎません。
257名のかぼちゃの馬車オーナーが救われたとありますが、シェアハウスだけでもその4倍の数のオーナーが、未だに苦しんでいるのです。
=== 記事一部抜粋 ===
スルガ銀“借金アリ地獄”今も抜け出せない30代専門職
シェアハウス向け不正融資で揺れた地銀、スルガ銀行(本店・静岡県沼津市)。シェアハウス問題は、購入者に物件を手放してもらい、借金を帳消しにする「全面解決策」で合意しました。だが、同行行員による不正な融資で今も苦しんでいる人がいます。その1人を紹介します。
空き地は、東京近郊に住む30代男性の所有だ。この2年間、シェアハウス購入の借金で苦しみ、それが解決した今も、この空き地をめぐる約8000万円の“債務者”としてスルガ銀行から返済を求められている。
(2020/7/14 毎日新聞記事より)
=== ここまで ===
さらに、スルガ銀行の決算書によると、1棟アパート・1棟マンションの融資残高はまだ1.2兆円も残されています。
シェアハウスローンの8倍から9倍の実に融資残高です。
そのうち「まともな融資は100件に1件あるかどうか(第三者委員会の報告)」という割合ですから、とんでもない数のオーナーが巻き込まれている。。。
つまり、シェアハウスオーナーよりも遥かに大勢のサラリーマン不動産投資家が、未だに苦しんでいるのです。
2020年05月28日「かぼちゃの馬車オーナー等の代物返済は本当に行われたのか?スルガ銀20年3月期の決算から読み取る」
◆不動産投資なんてやるべきではない
このような不動産投資に関するネガティブなニュースが報じられる度に、Yahoo記事は悲観的なコメントで溢れます。
ちょっと気になったコメントをピックアップしてみると・・・
「数年前から本業の不動産業の方が、賃貸経営から撤退しています、プロの目から見てよほど優良物件でないと長期に収益を上げ続けるのが厳しいという事です。いずれにしても、素人が手を出すようになった時点で遅すぎると思います。」
「もうね、少子高齢化でどんどん人口が減って、物凄い勢いで空き家が増えている時代に、不動産投資なんてリスクだらけ。今までの常識はもやは通用しない。素人が手を出すようなものではない。」
また、あのホリエモンこと堀江貴文氏も、不動産投資には何度も否定的な発言をしています。
たとえば、YouTubeのホリエモンチャンネルでは、PRに登場したワンルーム業者の前で真っ向から不動産投資に対して否定的な意見を述べています笑
(このホリエモンの意見に対しては、ななころも激しく同意しますが)
さらに、かぼちゃの馬車問題やスルガ銀行問題など、数々の不動産投資の闇を報道し続けた朝日新聞記者が出した本は衝撃的です。
(不動産投資を始める前に一度は読んだ方が良い本)
「やってはいけない不動産投資 (朝日新書)」より
ななころは不動産投資家の集まるコミュニティの中で、苦しんでいるサラリーマン投資家と一緒にグループを作り情報交換をしていますが、かなり悪質な事例も見受けられます。
もちろん投資は自己責任ではありますが、「やりすぎだろ!?」というほどの悪質な業者や銀行の実態を、少なからず目にします。
かぼちゃの馬車問題のような悪質な事例、そして批判的な世間の反応、、、
不動産投資の世界は、騙した騙されたが当たり前の怖い世界。
やはり不動産投資はやるべきではないでしょうか?
(つづく)
◆編集後記
先日、とある不動産業者と会った時に出た話です。
その業者さんいわく、騙されてしまう人で多いと感じるのが「小学校、中学校教師」だそうです。
業者の言われるがままに高値で新築ワンルームマンションを買ってしまったり、1棟モノを購入してしまったり、、、
たしかに、ななころの家系も代々、教師の家系なのですごい良く分かります。
(曽祖母は小学校教師、祖父は小学校校長、母は小学校教師、弟は小学校教師)
大学を卒業してすぐ社会経験も無く「先生」と呼ばれます。
誰かから教えてもらうということが苦手な先生もいます。
さらに、「教育」について学ぶ機会は多くても、「お金」や「不動産」の教育は一切受けていません。
付き合いも学校関係者がほとんど。
お金や不動産に詳しい人と出会うことは無く、情報はほとんど入ってきません。
そのため、あっさりと騙されてしまうケースが跡を絶たないそうなのです。。。