◆マンガ「正直不動産」
つい最近読んだマンガで、
「正直不動産」というマンガが面白いです。
不動産投資に特化した内容ではありませんが、
不動産業界の裏側を見事に描いています。
~ あらすじ ~
エース営業マン・永瀬財地(主人公)は、
嘘を厭わぬ口八丁で売り上げNO.1を叩き出す。
だが、とある地鎮祭で石碑を壊して以来、
なぜか嘘が上手くつけなくなってしまった・・・。
すると、途端に営業成績は急降下。
口八丁手八丁の不動産業界において、
嘘をつけない営業マンの苦悩と葛藤を描く。
~ ここまで ~
現在、1巻と2巻が発売されていまして、
「新中間省略登記」などもテーマに取り上げ、
グッと面白くなってきます。
このマンガの内容を、
スラスラと理解できるようでないと、
不動産投資で勝ち残るのは厳しいかもしれません。
そういう意味でも勉強にもなるマンガです。
そして、
不動産取引だけでなく、すべての取引において、
何が「正直」であり、何が「正義」なのか?
考えていくとさらに深みが増していきます。
今ならコミックシーモアというサイトで、
無料で少しだけ立ち読みできるようです。
(私は知らなくて買ってしまいました。。。)
◆嘘を見破れる時、簡単に騙される時
ところで、なぜ人は、
相手の嘘を瞬時に見破ることができることもあれば、
簡単に騙されてしまうことがあるのでしょうか?
マンガ「正直不動産」に描かれているように、
マンガの世界だけでなくて、現実においても、
不動産業界は騙す騙されたが日常茶飯事です。
シェアハウス投資の件もしかり。
サブリースの件もしかり。
仮想通貨の件もしかり。
瞬時に見破ることができる人がいる一方で、
簡単に騙されてしまう人もいるのです。
「私は大丈夫」と思っていても、
投資や事業というリスクを追う以上、
嘘には上手に付き合っていく必要があります。
◆人間は違和感にすぐ気がつく
私たちは「相手が嘘を言ってるなぁ」と、
違和感を感じるときがあります。
子供に関わる仕事や
子育てを経験されている方でしたら、
特に分かると思います。
先日、小学3年生の息子と、
こんな会話がありました。
私「今日はもう宿題終わったの?」
息子「うん、終わったよ。」
この会話のやり取りで、
私はちょっとした違和感を感じました。
息子が答えるときに、ほんの一瞬ですが、
”間”や”声のトーン”や”仕草”に、
「あれ?」と思ったのです。
そこで、私は突っ込んで聞いてみました。
私「計算はやったけど、漢字はやってないでしょ?」
息子「・・・、うん」
私の感じた通りでした。
たしかに宿題は”一部”やっていたのですが、
”全部”はやっていなかったのです。
このように、随所にちょっとした、
違和感を感じるものです。
たとえば、
日大アメフト部の会見やレオパレスの会見で、
多くの人が”違和感”を感じたのではないでしょうか。
<嘘をつく時につい出てしまう仕草>
・目をそらす
・体を前後に揺する
・唇を噛む
・貧乏ゆすりをする
・ペンを指でもてあそぶ
・耳にさわる
・左を見る
・鼻を触る
・わざと有効的な態度を取る
以上のように、どうしても、
妙な間が空いてしまったり、
一瞬宙を見上げたりするのを、
私たちは瞬時に察知しています。
レオパレスの記者会見でのこと
(左側に視線をする様子)
日大アメフト部の記者会見でのこと
(唇を噛む様子)
(左側に視線を向ける様子)
◆3歳だって嘘をつく
ある本によると、人はかなり幼い頃に、
「意図的に嘘をつく能力を身につける」そうです。
3歳の子供を対象にした面白い実験報告があります。
その面白い実験の内容は、
いかにも子供が喜びそうなおもちゃを、
子供の背後に置いて、
「絶対に後ろのおもちゃを見てはいけないよ」
と言い聞かせて、そばを数分間離れます。
すると、一人きりになった子供の約90%が、
こっそりとおもちゃを見たそうです。
そして、「おもちゃ見たでしょ?」と尋ねると、
62%の子供が「見てないよ」と答えたり、
何も答えなかったそうです。
子供に接する人の多くがご存知のように、
子供の頃から嘘はつきますし、
嘘をつくことは知っているのです。
ただ、嘘が悪いかどうかは、
ここで議論するのは止めておきまして、
「嘘も方便」というぐらいですから、
嘘には、良い嘘と悪い嘘があります。
ただ、「嘘をまったくつかない人間はいない」
ということをほとんど人が知っていますし、
トムソーヤの冒険などで有名な
小説家のマーク・トウェインは、
「本当のことばかり言う人間は、とても一緒にやっていけない」
とも語っています。
◆どうして簡単に騙されてしまうのか?
それでは、私たちは、
人が「嘘をつく」ということを知りながらも、
どうして簡単に騙されてしまうのでしょうか?
「あれ?」と一瞬違和感を感じることがあるのに、
嘘を見抜くことが出来ないのでしょうか?
不動産投資で騙されたと主張する人で、
ほんとうに嘘に気づいていなかった人は、
どのくらいいるのでしょうか?
嘘を見抜けない理由は、
いろいろと考えられると思いますが、
主に3つ上げてみたいと思います。
1.適切な質問をしなかった
知識不足の場合、相手の嘘を見破るために、
適切な質問をすることができません。
そのため、違和感を感じても、
それが真実かどうかを明確にする力がないのです。
2.違和感をあえて見逃した
また、違和感を感じたとしても、
さまざまな理由から、
あえて違和感を見逃すこともあります。
自分にもメリットがある場合は、
嘘を見逃すことも少なくありません。
3.やっぱり人を信じたい
そして最後には、多くの人の根っこには、
「人を信じたい」という気持ちが、
あるのだと思います。
または、人が人を騙すような世の中よりも、
お互いが信頼し合う世の中の方の方が、
安心できるのです。
(これもお国柄があるようですが)
◆まとめ
このように、人は誰しもが、
多かれ少なかれ嘘を付く生き物です。
以前の私は「嘘を付くなんてひどい奴だ」
などと一人で憤ったりして、
精神的に疲れたときもありましたが、
まずその大前提に立つことで、
だいぶ心が楽になりました。
自分自身だって嘘を付くのですから。
ただし、投資や事業の世界には、
「人様に迷惑をかける嘘」
「人様を不幸にする嘘」
を付く人がいます。
そうした嘘は見逃さないようにし、
嘘を見破れるように知識を身につけ、
絶対に騙されないようしたいものです。