◆融資審査の厳格化が進む・・・
本日のメルマガでお伝えしましたが、
かぼちゃの馬車問題をきっかけに、
各金融機関、融資がかなり厳しくなっています。
まず、問題を起こしたスルガ銀行は、
今年2月より、融資審査を厳格化したと、
報じられています。
~ 記事一部抜粋 ~
スルガ銀、融資審査を厳格化 中古1棟マンションも
シェアハウス融資で不正が相次いだ地方銀行スルガ銀行(静岡県沼津市)が、融資審査を厳格化させている。書類改ざんなどの不正を数多く見逃して多額の融資をしたことが問題となり、中古1棟マンション投資なども審査を厳しくした。不正ありきの一部業者は事業継続が難しくなり、投資した会社員らは借金返済に窮するおそれがある。
(朝日新聞 2018年5月17日記事より)
~ ここまで ~
そして、ある地銀では、
アパート融資の際に10室を超える買主さんに対し、
副業規定に関して上長の許可を得た書面の原本提出を求めるなど・・・
前例の無い条件が融資に付保されてきています。
「えっ?そんな書類まで必要なの???」
驚いてしまいました。
いろいろと情報が入ってきていますが、
各金融機関の融資姿勢が出揃ってくる7月に、
各金融機関の融資の最新情報を、
セミナーでシェアしたいなと思います。
◆スルガ銀行が内部調査の結果を報告
スルガ銀行は、5月15日に行った決算発表と同時に、
シェアハウス投資への融資状況について、
初めて公にしました。
その実態に驚きました。。。
~ 記事一部抜粋 ~
スルガ銀、シェアハウス融資2000億円 個人向けの2割
スルガ銀行は15日、投資トラブルを起こしているシェアハウスへの融資が総額で約2000億円、借り手は計1200人あまりに上るとの実態調査をまとめた。女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」のほかにも、複数の事業者を経由して融資。多くがトラブルを抱えているようだ。スルガ銀行の個人融資(住宅ローンを除く)の2割強に相当する大きな規模に膨らんでいた。
15日午後に2018年3月期決算を発表するのにあわせ、シェアハウス融資の実態も公表する。2000億円の内訳は、経営破綻したスマートデイズ(東京・中央)に運営された、かぼちゃの馬車が1200億円(700人程度)とみられる。それ以外にも「サクトインベストメントパートナーズ」や「ゴールデンゲイン」といったサブリース事業者を経由し、建設資金を投資家に融資していた。
(2018/5/15 日経新聞記事より)
~ ここまで ~
これまで各誌の報道では、
「1000億円」程度と報じられてきました。
私の試算では、不動産投資業界に身を置く実感として、
もっと多いだろうと予想していました。
おおよそ「1300億円~1500億円」であろうと。
参考記事「かぼちゃの馬車破綻で、これから予想されること(1)」
しかし、実際は報道の2倍。
2018年3月末時点で、融資を受けているオーナーは、
なんとっ!?
「1,258名、融資残高2035.87億円」
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もう言葉が出ませんでした。。。
なんということでしょうか。
その額は、個人融資(住宅ローンを除く)の
2割強にも当たると言います。
(スルガ銀行「危機管理委員会による 危機管理委員会による調査結果の要旨 」より)
◆なかには1人で5億円の融資を受けた人も・・・
シェアハウス投資オーナーの平均融資額は、
1億円を超えていると報じられています。
さらには、1人で5億円超の融資を受けた人もいるとか!?
私が実際にお会いしたオーナーでも、
最高は3棟で3億円でした。
それをはるかに上回る、
5億円もの融資を受けた方もいることに、
驚きました。
スルガ銀行は、本当に、
いったいどんな審査をしていたのでしょうか・・・。
いざという時に、
どうやって回収しようと考えていたのでしょうか・・・。
呆れてしまいました。
◆どこが問題だったのか?
それでは、なぜ、これほどの金額を、
スルガ銀行は融資をしていたのでしょうか?
どこに問題があったのでしょうか?
自己資金の残高を証明する通帳の偽造・改ざんなど、
スルガ銀行の内部調査では、3点を取り上げています。
長くなったので、次回に続きます。