以前、ゲーム「忍者じゃじゃ丸くん」のカエルを作った時に、舌をビヨ~ンと伸ばす方法が分からなくて、Twitterでその事を写真付きで呟いたことがありました。
すると!フォローしているMAXON Japan様(公式)から返信が来たんです(☆□☆)<シュガッ!
相変わらず親切丁寧な対応・・・。
いやまさか返信が来ると思ってなかったので、嬉しくて私の涙腺は崩壊しそうになりました。
今回のブログは、その時教えて頂いた方法を書いておこうと思います。
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まず私が考えてやってみたのは、舌オブジェクトの根本から先にIKチェーンをつけて伸ばす方法です。
舌先にはIKのゴールがついているので、それを動かせば舌が動きます。
人間の舌だったらこれで問題ないんですが、カエルの舌はかなり伸びます。
実際にゲーム上のカエルも、フヨフヨ浮いている魂を長い舌で取って食べます。
その動きを再現したいんですが、この状態↓だと伸びる長さにも限界があり、舌が口の中から外に出てくれません。
そこで舌の根元から2番目のジョイントを移動ツールで目いっぱい伸ばしてから・・・
IKゴールを舌が綺麗な形になる所まで動かしました。
・・・・う~ん(==;)
根本が伸びたことによって舌の長さはだいぶ伸びたんですけど、私が思っているカエルの舌の動きじゃありません。
IKゴールを動かす途中でガクッと変な風に折れてから伸びるというのは、カエルの舌の動きとしてはとても不自然です。
理想はもっとこう・・・IKゴールを引っ張ってシュッ!と伸びる感じです。
それに舌の長さも私の理想の長さじゃありません。
気持ちもうちょっと長く伸びて欲しかったんです。
そこで今度は、もっと舌を伸ばそうと思って根本以外の他のジョイントも伸ばしてみました。
するとさっきより倍以上長く伸ばすことが出来ました。
舌を元に戻す時も「ウェイト」の”バインドポーズをリセット”を押せば元に戻ります。
でも写真に写っている↓ボーンの長さの違いを見てください。
舌先の短いボーンと比べると、後ろの2本のボーンが大きくて、おまけにその部分のポリゴンがボーンの長さと同じように伸びています。
舌先と根本でこんなにポリゴンの伸び方に差があったら、色を塗った時に変な風に伸びて見えるんじゃないかと思いました。
それに私としては、舌先にあるIKゴールだけを動かして舌を伸ばしたかったので、やっぱりこの動きは納得出来ませんでした。
「違う・・・違うんだよ。そうじゃないんだって・・・。」
「シュッて・・・こう ( ゚Д゚)/ シュッてさー!そういう動きが作りたいのよ私はーっ!!」
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・・・と、こんな感じで解決方法が分からず、一人吠えまくっていたわけなんですが、そんな時にMAXON Japan様から返信が届いたんです。
返信の内容は次のようなものでした。
「IKのスクワッシュ/ストレッチを有効にするIKゴールに合わせてオブジェクトが伸長します。タイプをボリュームスケールにすると体積を維持してくれるので、伸びると細くなります。」
( ゚Д゚) んま・・・・・。
マジですかーーーーっ!!
それを見た私は早速教えてもらった通り、属性マネージャにある設定を変更してみました。
そしてIKゴールを引っ張ってみたら・・・
ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
舌先のゴールを動かしただけでギューン!と伸びましたっ!
Congratulations(T□T)<わあっ!!
もうね・・・ほんとにこれが出来た時は、部屋の中で一人スタンディングオベーションでしたよ。
Maxon Japan様、アドバイスありがとうございました。
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この作業の後、cinema4dのヘルプでスクワッシュ/ストレッチのところを読んでみたら、うん・・・ちゃんと書いてありました。
スクワッシュ/ストレッチって1回も使ったことなかったけど、こういう風に使う事が出来るんですね。
ごめんなさい・・・この機能を使ってこういう事が出来るという想像力が全然なかったです。
本当に勉強になりました。
これを応用すれば、カメレオンの舌の動きとか、ゴムゴムの~・・・でお馴染みの、あのキャラクターの腕の動きも再現出来るかもしれませんね(^^)