人体モデリング ~髪の毛を作る その2~ | CINEMA4D(Prime)レポート

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3DCGまったく初心者の私が『CINEMA4D Prime R13』と言うソフトと出会い、
脳から煙が出るほど膨大な情報と日々格闘しながら、
その多彩な機能を少しずつ覚えていくという”実験レポートブログ”です。

果たしてどこまで進歩出来るのか・・・。

今年初めてのブログは、去年中途半端なところで終わっていた髪の毛モデリングの続きを書きたいと思います。



去年は毛先を作ったところで終わっていました。

今度はこの髪の毛を長髪にしていきます。



最初はこめかみの毛を作っていきます。

左右の毛先にあるポイントを全て選択します。



それをぎゅ~んと下に伸ばします。



横顔を見ると少し毛の量が足りないので増やしたいと思います。

耳の上にあるエッジを1つ選択して、押し出しツールで押し出して下に伸ばします。



毛先のポイントは縫い合わせツールで縫い合わせます。

この時、反対側の髪の毛のエッジも同じ様に伸ばして、毛先のポイントを縫い合わせておきます。



耳の上にあるエッジを耳のカーブに沿って整えます。

反対側の髪も同じ様にします。





次にカットツールのループで髪の毛を3ヶ所カットします。

最初は大まかにカットして、後でモデリングした時に必要ならカット数を増やしていきます。

反対側の髪も同じ様にカットしておきます。



毛先も3ヶ所カットします。



体のオブジェクトを非表示にして、胸で隠れている髪の毛も1箇所カットします。



これでこめかみから伸びる髪の毛が出来ました。



今はまだ何もしてないので髪の毛がピーンと真っ直ぐになってますが、とりあえずこのままにしておいて次は後ろの髪の毛を作ります。


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毛先にあるポイントを全て選択します。



カメラを右面にして、移動ツールで選択したポイントを少し斜め後ろに伸ばします。



体のオブジェクトを非表示にして、髪の毛の中心をカットしておきます。

後はこのカットしたエッジの上下に均等な幅で数箇所カットしていきます。



これで後ろ髪も出来ました。



ただこれだと髪の毛が硬い感じで見た目もよくありません汗

そこで今度は、この髪の毛の形をもっと柔らかい感じにして髪の毛らしくしていきます。


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例えば静止画用に作ったモデルの場合、髪の毛を柔らかく見せるためには髪の毛のエレメントを動かしてしなやかな形を作ればそれっぽく見えます。


では動画の場合はどうすればいいのか・・・。

そのやり方を色々探してみたんですけど、どうやらみなさん髪の毛にボーンを入れて、キャラクターの頭を動かした時に一緒に髪の毛が動くように設定してるみたいです。

この方法については私もまだ実験している最中なので、今はブログで書く事は出来ませんが、ちゃんと出来るようになったら書きたいと思います。


・・・・という事で、今回のモデルは静止画用の髪の毛の作り方で作っていきます。



写真の様に髪の毛のポイントを選択して、Z軸方向に少しだけ移動させます。

これによってエッジの流れが少し緩やかになります。





このような感じで毛先まで流れをつけていきます↓



これでだいぶ毛先が柔らかく見えるようになりました。

でもよく見ると胸の中に髪の毛が埋まっている部分があります。



この髪の毛を胸のラインに沿うようにポイントを動かしていきます。



ポイントをちまちま動かす作業はちょっと大変ですけど(=▽=;時間をかけて少しずつ動かせば段々髪の毛の流れが出来てきます。

自然な流れを作るためには、あまり同じ方向の流れの毛が多いと不自然に見えるので、何本か選んで髪の毛の流れる方向を逆方向にしたりすると動きにばらつきが出来るので、より髪の毛っぽく見えるようになります。


以上を踏まえながらポイントを動かしていくと、胸のラインに沿った髪の毛が出来ます。



後ろの髪の毛も同じ様にポイントを動かして流れを作っていきます。



後ろの髪は動かすポイントが多いので、ここはマグネットツールを使って一気にポイントを動かしていきます。

マグネットツールを使うと移動ツールでポイントをちょこちょこ動かすよりも、短時間でポリゴンの形を作る事が出来るので作業スピードも上がります。

最初はマグネットツールで大体の形を作ってから、細かいところを移動ツールで形を整えていくと作りやすいかもしれません。




これで前と後ろの髪の毛の流れが出来ました。




 


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これで髪の毛の形はほとんど完成したんですが、全体的に見ると髪の毛のボリュームが足りないので、量を増やしていきたいと思います。



まず毛先のポリゴンを選択して”別オブジェクトに分離”ツールを選択します。

そして分離させた毛先を選択して、移動ツールで元の場所から少しずらして髪に埋め込みます。

後はポイントを動かして分離した髪の流れを変えます。


 

 

それでもボリュームが足りない場合は、同じように毛先のポリゴンを分離させて頭の上の方から重ねていきます。

その作業を繰り返していくと、段々髪の毛のボリュームが出てきて見た目も良くなっていきます。


(><)/<そして髪の毛が完成~!やっほ~いクラッカー


 



何とか髪の毛できた~(T T)<よかった~!


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今回私が作った方法は、CINEMA4Dのヘルプにあった髪の毛の作り方を応用したものですが、髪の毛の作り方は他にも色々あります。

人体モデリングをしている人達のHPを見てみると、短冊状にしたポリゴンに髪の毛を描いて頭につける(髪に埋め込む?)人もいたり、短冊状のポリゴンの真ん中にエッジを入れて折り曲げた形の髪の毛をつけたりしている人もいました。

作るキャラクターのタイプによって、髪の毛の作り方も色々あるんですね(=▽=)。

今回私が作ったキャラクターはどちらかといえばリアルな人間だったので、それに合うような髪の形にしたんですけど、これがもっとマンガっぽいキャラクターだったらまた違った雰囲気の髪の毛を作ってたと思います。

出来ればもっとさらさらした髪の毛を作りたかったんですけど、今の私のモデリング技術ではこれが限界です汗


でもCINEMA4D studioにはヘアツールという機能があって、それを使えばリアルな髪の毛を自由に作る事が出来ます。

私も一度デモ版でこのツールを使ってみたことがあるんですが、本物そっくりの髪の毛があっという間に出来るのでとても面白かったです。

作った髪の毛はとてもリアルで、しかもその髪の毛をブラシでといてハサミでカットして短くする事も出来るので、美容師みたいな気分になれるんですよ。


例えば球体オブジェクトにヘアツールの”ヘアを追加”を使用すると、こんな風に↓毛が生えるんですw



その毛を”ブラシ”を使ってとかすと髪型を作る事が出来ます。

面白いですよね~(^^)



このツールをうまく使いこなす事が出来れば、自分の好きな髪型を作る事が出来ると思います。

でも残念ながら私が使っているprimeにはその機能はないので(=▽=;今は手作りの髪の毛で我慢したいと思います。


さて、髪の毛のモデリングが終わったので次回は口の中を作ります。

それが終われば人体モデリングは終了です。

後もうちょっとだ~ファイト~(><)/