数年前
なんとなく旨い魚を食べようかと
昔の職人仲間の一人を誘って
やってきたのが和歌山
道中、色々と話をしていると
どうやら数年間付き合っていた女性に
冷たく振られたところだったらしい
もっと早く言ってくれよ
っと思いながらハンドルを握っていた
当時の私は
目的地は和歌山とだけを頭にいれて
適当にあてもなく出掛けるスタイル
友人は傷心中だったため
これはこれで丁度良かったらしい
結果、辿り着いたのは
カップルできたら楽しいそうな場所だった
和歌山マリーナシティーというところになる
カメラの練習には丁度ええなっとおもい
ひとりはしゃいでいたような気がする
子供であればそれなりに楽しめそうな施設は豊富にそろっていた
友人の失恋ダメージは相当なもんだった
この場所ではずっと上の空
ずっと尻に敷かれてたし別にええやんっと
慰めていたものの
まったく意味をなしてなかった
さすがに可哀想におもったので
この建物の側にある市場で何かご馳走してあげようと
おもったけど
ど平日だったからか
全然お店やってなかった
ちなみにここにやってくる前に
がっつりとご飯は食べていた
これはほんとに美味しかった
やっぱり海辺の食堂は外れがない
たしか、ギリギリ並ばずして入れた
それだけ朝早く行ってても人気があるお店
帰りがめんどくさくなったので
急遽宿をとることに
商店街の中にあるゲストハウス
今だったら絶対にビジネスホテルだけど
当時はこんな宿にひとりハマっていた
でも和室で広々としてたし
ここは全然良かった
夜は、居酒屋
はじめてクジラの生姜焼きを食べた
豚とはまた違う味だけど、これはこれで美味しかった
そういえば
まわりで和歌山県出身の人おらへんなーと
今気づく
芸能人だと
ラルクのHydeが和歌山出身らしい
これは意外だった
1泊目の晩は酒にべろべろによって
宿に帰ってきて
失恋した経緯を聞きながら
ねむりに落ちていた
次の日の朝は一人で散歩
騒がしくなく
静かな街並みについつい歩きすぎた
結果
おなかが空いて
モーニングに行くことに
まさかのハートマークの目玉焼き
こんなの失恋の話のフリに使ってまうわ
っと
1人で来てよかったとホッと胸をなでおろす
そんな和歌山の話をなんとなく書きたくなった