その時が来たら… | All the best for them

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好きな人と好きな人に関連するあれこれ、好きな物、家族とのことを細々と、時間があるときに綴っています。





















 

巷は真央の引退報道であふれかえっている。

 

大ちゃんのとき、ミヤネ屋が一報を流したときは、

私自身の心の中で、錦織圭の占める割合が100だったので、

驚きつつも冷静に受け止めることが出来た。

大ちゃんから話を受けて先に流してしまったというメディアか

信頼できる筋?には不信感を受けたけど。

そう、大ちゃん自身は

本当にもっとさりげなく去っていく人だろうなと思ってたからね。

 

真央はブログで突然に。

だからメディアも皆も心の準備が出来てなかった。

世のおっさんが読む週刊誌は、

こぞって真央をなんとか五輪に出させたい魂胆見え見えで、

記事をいろいろ書きまくってたもん。

引退なんて寝耳に水だったのでは?

メディアが、

なんでそこまで真央に固執するのかはなはだ不思議だった。

まあ理由は何となく読める。

今一番手で確実性の高いサトちゃんは、性格がシャイなゆえ、

男性陣から見ると

幾分華やかさや話題性に欠けるきらいはあるだろう。

かといって、真凛はまだ世界では未知数。

じゃあ今現状で、

国民にずばぬけて人気の真央に

どうしても頑張ってもらわなければならない。

なんとしても五輪までは

話題をつなぎとめてもらいたかったというわけでしょうね。

 

今回の引退ニュースを受けてのメディアの反応を見ても、

真央が日本国民のみならず世界のフィギュアスケーターからも

愛情を一心に受けていたのが分かる。

私の中で、福原愛か浅田真央か。

なんとなくそんな感じ。老若男女全て隔たりなく愛されるタイプ。

が、現役バリバリのとき、実を言えば私、

メディアや国民が、トリプルアクセルだの天使のようだなど、

いかにも穢れを知らない清らかで無垢で、

フィギュアスケートに一心に取り組むという、

優等生的浅田真央像を作り上げたのが、好きでなかった。

なので、女子の全日本となると、

以前なら一番好きな由希奈ちゃんや、はたまた章枝さん、

最近はサトちゃんにがんばれーって思ってた…

海外の選手は

それぞれに伸び伸びと自由自在に演じているのに対し、

真央は、コメントもまじめそのものだったし、

何より国民の期待する思い描いた真央像そのままを壊すことなく、

現役生活を貫いてきたように思う。

そして今メディアがここぞとばかりに特集のオンパレード…

まさに国民の一番のアイドルだったんだなーと痛感している。

真央はようやくこれで肩の荷を降ろせると思う。

私は、世界で1位2位争いをしていたときの真央以上に、

ここ数年若手の台頭と怪我もあり苦悩してきた真央が、

人間らしくてより魅力的だと思う。

 

そして引退の報道を受けて、

錦織圭の引退のことも少し考えた…

ケイならどう表明するんだろう?

今は全く考えられないけど、

怪我が重なってもうコートに立てなくなるか、

年とともにフットワークが衰え目指すテニスが出来ず

成績が落ちていき、いつの間にかフェードアウトか、

それともダテックのように、絶頂期にぷっつんとなるか…

私自身がそのときまで今ほど好きかどうかも全く分からないし。

希望を言うなら、

そのときまでに時代を一つ築いていてくれたら言うことないけど。

 

真央もきっと金メダル獲りたかっただろうなと思うんやなー。

銀じゃなくて金。

大ちゃんの銅は、

正直、リオのケイのように、よく獲ったなーという思いの方が強いけど、

真央の場合は、

バンクーバーはともかく、

ソチでは絶対に獲りたかっただろうなと思っていたから。

金メダルは4年にたった一つだけ。

巡り合わせもあるだろうし、

フィギュアはそのとき一瞬で決まってしまうから、

メダルを獲るということに関しては、

試合中に立て直しのきくテニスより

ある意味難しいかもと思う。

ミシェルクワンやパトリックチャン…

長いスパンで見るとトータルでその時代一番強い、と思える選手でも、

その一瞬に照準を合わせることが出来なければ、

アマチュア選手の最高目標である金を獲ることが出来ない。

 

アスリートって本当にプレッシャーとの戦いだな、と思う。

私のような凡人の想像をはるかに超えた世界で生きてる、

だからどの選手も皆すごいなーと感動をもらうのだよ。

 

そして、一線から退いてからの人生の方が長い。

新しい扉の向こう側にも、

自分らしくいられるものが待っていればいいと思う。

真央にしても大ちゃんにしても、ケイにしても…

 

しかし…大企業のスポンサーをたくさん抱えるケイゆえ、

さりげなく去るというのは非常に難しそうやな…

テニス人生も去り際もそしてそこから先も…

全部ケイ自身が思い描いた通りに事が進むといいんやけどな。