「酔いどれ小籐次 #10」 | All the best for them

All the best for them

好きな人と好きな人に関連するあれこれ、好きな物、家族とのことを細々と、時間があるときに綴っています。





















 

「かなわぬ夢」



かなわぬ夢とは、おこうの小籐次への思いなのか、

おりょうの小籐次への思いなのか、小籐次のおりょうへの思いなのか、

泉蔵の久慈屋への思いだったのか、

色んな思いが交錯して、盛りだくさんの内容だった。



まずは手代の浩吉…

どうやって浩吉がおやえの心をつかむことが出来たのか、

とても疑問だったのだけど、

結局最初からお互いに好意を抱いていたということなのね。

その橋渡しをしたのが、昌右衛門だったのか。

まあ、浩吉にとってはおやえは高嶺の花だったのだけど、

昌右衛門から話をもちかけられて、

小籐次に励まされて、ど~んとアタックしたわけで、

もともと誠実だし、イケメンだし、おやえとはお似合いだわ。

いや、大くんがやはりDNA、と言うか、立ち姿横顔、お父さんそっくり、

と改めて思いましたわ。



泉蔵さんは、ちょっと気の毒な役回りだったな。

浩吉と比べられたら、いくら才に長けていたとしても、

おやえの気分としては、浩吉を選んでしまうわなあ。

それを裏付けるように、泉蔵には裏の顔があった…

これがなければ、外見の勝負で負けたか?となってしまうわけで、

おやえの婿には浩吉が選ばれる筋書きは出来ていたんやな。

その哀れな泉蔵をくびにした昌右衛門に、

水戸黄門の仮の姿・越後のちりめん問屋光右衛門のオーラを見たわ。



でも、私の中のメインは、久慈屋の婿選びより、小籐次を巡る三角関係。

こっちの方もいよいよ大詰め?

小籐次が、武士は黙って…みたいなことを浩吉に言ったとき、

おこうの胸の内はどうだったのかな?

小籐次が、自分のことを言ってくれてる、と思ったのか?

おこうが自分の思いを打ち明ければ、

今までのような大人のいい関係はきっと崩れてしまう、

おこうはそう悟っているんだね。

だから、いつも思いをぐっと秘めたまま、そっと寄り添う。

それが溢れ出たのが、酔いつぶれて眠りこけた小籐次を見たとき。

でも、小籐次の夢に出てきたのは、悲しいかなおりょうだった。

おこうの表情が凍てついて、後ろのおこうが目を潤ませて…

きゃあ、きゃあ。

ついにおりょうの思いが赤目さまに届いたのですね。

それにしても、

行灯の話は、先週で絶たれたと思いきや、

ついに久慈屋で売りに出されることになったのか?

なんか、赤目さまも乗り気みたいだし…おい!

赤目さまの言葉、

「この小籐次、おりょうどのの命とあらば、唐天竺までも飛んでいきます」 って。

おっちゃん、何て情熱的なんだろ。

で、酒に酔った姿は

「おりょうどのに見せられるようなものではございません」だと。

自分のことを蔑んで言うおっちゃん、好感度大でした。



ついつい頬が緩んでしまった、駿太郎の可愛さ。

じいじを待つ間、自分もお水を酌んでごくごく。

後でお腹がぐるぐる。

大人の話の中で、くすっと微笑ましい天使のような存在感でした。



で、エンドロールを見ながら、えっと思ったのが、

あの歌詠みさんが、藤巻潤??って大映の?

根上さんと「家庭の事情」や「シークレット部隊」なんかで一緒だった、

あの藤巻さん?

巻き戻してじっくり見た。が、頭巾のせいでいまいち分からない…

そうなのかなあ。