しあわせ一番町 1 | にいののブログ

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(´・∀・`)(*.゚ω゚)おーみやちゃん達の

ゆる~い腐妄想小説もどきです。

読んでいただけたら嬉しいです。










『きもち‥わるい…』

パタンとにのが弱々しく倒れて
床に突っ伏した


「だいじょうぶ? 冷たい水のむ?」

膝をついて青白い顔した頬に
そっと触れ問うと

ジロリ、
薄目を開け

『船に乗るなんて聞いてなかった』

「ぅ、うん‥あぁ、、でも天気良くて
波がおだやかでよかった‥よね」


『しかも船から船へ2度も乗り継ぐ
なんて信じらんないよ』

「ぅ、うん‥ あ、 あの‥
やっぱ水、水持ってくるまってて」

行き先も知らせず騙し討ちみたく
連れて来た離島までの道のりに
不平不満たらたら恨めしげに
口を尖らすにのに いたたまれず

腰を浮かしたオイラの腕を
にのが引いて

『なにもいらないから傍にいて』

それだけ言うとやっぱりまだ
気分が悪いのか瞳を閉じてしまった



しずかだ…

開け放たれた窓、レースのカーテンが
風でふわっと大きくふくらんで‥
目をやると

秋の夕暮れ
茜色に染まる空が幾重にも重なる
燃える赤のグラデーションに

「ぅわっ‥ きれいだ」
思わず声が出るくらい
めちゃくちゃきれいで‥

にのにも見せてやりたいけど
今はムリそぅ‥

横たわる愛しぃ人の
顔の横、手をついて

「早くよくなりますよぅに」

  ちゅっ‥


願いを込めて
おでこにキスを落とすと

瞳を閉じたままの
にのの口角がくっと上がり
苦し気だった表情が和らぎ‥
笑む口の形になって

すぅ‥っ…
寝息をたてはじめた