「 素直じゃないんだから…
なんで言えないのかな?

愛してる。
一言よ? 」
オレの歌を
ちゃかしながらそんな風に
歌ったり…
「ニノは 誰のモノ?」

オレの気持ちを
いちいち口に出して言わせてみたり
アナタも… 不安だったの?
ぐるぐる
記憶をめぐり………
今まで
思いもしなかったけど
もしかして、
ひょっとして、
理想の未来…
おーのさんの隣りに

オレが いるの?
「ニノっ …すき」
大切なコトを やさしい言葉で
囁いてくれるアナタ
なのにオレは
すべてを曝す勇気がなくて
ただの一度だって
自分の本当の気持ちを
打ちあける事なく
言葉に込められた意味にさえ
気づこうともしなかった…
だってそんな事よりも
いつ、さよなら言われても
自分が傷つかないよぅに先回りし、
冷たく尖った氷のバリヤを張るのに
必死だったんだ
それなのに
冷たく閉ざした心を
いとも簡単に溶かすのは
年々 なき虫になってる

オレの愛しぃ 道しるべ…
ねぇ、
おーのさん…
声が聞きたいよ
甘い香りに触れたいよ
『…あいたい』
素直な想いが
口をつく
「カズ…」
いつの間にか
オレの隣りに立っていた
林田を見上げ
まだブルブル手の中で
呼び出し続ける電話を
ピッ!
切り、
携帯を握りしめたら
心が決まる。
『目が合わないそれだけで
絶望的な気持ちになったり
ふざけた着信画面ひとつで
一瞬で心をもってかれる
オレを突き動かすのは
やっぱり、
オマエや他の誰でもなくて
世界中で ただ 一人

大野 智 なんだって
そんな風にえぇ…、
ワタシ今 激しく痛感してます
と言う訳で…
今から恐ろしく
身勝手なコト言うけど
殴っていーよ
オレのことは 忘れて。

おーのさんが待ってる…
帰んなきゃ』
シュッ、
林田の手が
オレに向かって伸びて来て
殴られる、、
思わず目を閉じたら
ぎゅうっ。
身体ごと抱きしめられる…
『や、ぁのな…、、今の話し聞いてた?』
「……イヤイヤ手放すんだから
最後にハグぐらいさせてよ」
身を捩るオレの肩に顎を乗せ
「デジャブだよなぁ…
そんなセリフ前にも聞いた気がする…
オレ何回カズにフラれんだ?
こんな事なら…
あーーーあ~~、
余裕かまさないで
さっさと喰っちゃえば良かったなー」
悪態をつきながら
大袈裟にため息をつくと
肩に顔を埋めたまんま
くぐもった声で呟く
「彼が幸せならそれが
自分の幸せかぁ…
カズの気を引くためとは言え
まさかその言葉が
自分自身に返って来るなんてね(笑)」
力なく笑う林田が
わざとぐったり力を抜いて
オレにのし掛かかってくる
『バカ、、
重い、重い、…離れろって!
あのさ…我が儘言って…
散々振りまわして…ゴメン』
「あははっ、何を今更!?
゛ 姫 ゛だもん しょーがないさ
それに 謝んなくていい…
俺もカズに嘘ついてたからあいこ」
『嘘?』
なんのコトを言ってるのか
わからず首を傾げるオレを
ぎゅっ。
もう一度 強く抱きしめられ
「さぁ、もー行って…
悪いけど傷心中だから
送ってやれないよ」
そぉ言うと ゆっくり身体を離し
くるり向きを変えられ
ポンと背中を押される…
その勢いのままドアに向い
部屋のドアノブに手をかけ
振り返える
きっと…、
林田と出逢ってなかったら
オレは 一番大切なモノを失ってた
『 林田っ… サンキュー

あばよ!』
そぅ短く告げると
一瞬、
驚いたよぅに眉を上げ
あははは
「いーから早く行けっ」
くしゃっと笑い
しっ、しっ、
まるで犬でも追い払うよぅな手つきで
ゼスチャーする林田に背を向け
部屋を後にし…
心が求める場所へと
走り出した
アニガト バイバイ
||Юヽ(*.ºωº)… 。"((∩´︶`∩))"。
つづく。