過去の私は、
仕事で人に頼ることができなかった。
と、いうのも、
割となんでも、そつなくできていたからだ。
分からないことがあれば、
まずはgoogleで調べる。
8割のことはそこで解決した。
人と関わると、面倒なことが多くなる。
そう思っていた私は、
できるだけ人との関わりを避けて
面倒なことの発生率を下げたかった。
このまま、何事もなく
平穏無事に毎日を過ごしたいと思っていた。
ところがある日、
会社で新しいプロジェクトが立ち上がり、
私がその進行役に抜擢されてしまった。
仕事で成功して評価されたい
と思っていれば喜ばしいことだっただろうが、
当時の私にとっては重荷でしかなかった。
しかもそのプロジェクト、
上司たちはノリノリで
「これは絶対うまくいく!」
という雰囲気だったのだが、
当の私はといえば
「勢いだけでやって失敗するパターンじゃないか?」
と、成功するイメージが全くもてないでいた。
女性向けのプロジェクトだったのだが、
他の女性社員たちも同じ気持ちだったようで、
私はますます
「これはうまくいかない」
と思い込んでしまった。
それを正直伝えればよかったのだが、
いや、伝えたと思うのだが、
ノリに乗っている上司たちが
一旦止まるということはなく、
私はそのままプロジェクトを進めることになった。
「うまくいかない」前提で動いていたので、
当然、うまくはいかなかった。
何なら、プロジェクトの進行中
もう私ひとりではどうしようもない状態になり
ただでさえ忙しい他の社員たちに
負担をかけてしまう結果となった。
みんなに手伝ってもらったおかげで
なんとか発売にはこぎつけられた。
ただその後、めちゃくちゃ売れたりもせず。
クライアント側には莫大な投資をしてもらったにも関わらず
成功したとはいえない状態だ。
今考えれば、あの一連の出来事は
「もっと他人を頼っていい」
「思っていることを言ってもいい」
ということをわからせるために
私自身が作った現実だったのだ。
もしあのとき、
ノリノリだった男性上司たちに
厄介者だと思われてもいいから、
思っていることをもっと強く伝えていたら。
プロジェクトがはじまる前の
不安な気持ちを正直に伝えていたら。
そうやってみんなを信じて頼っていたら、
もっといい結果が出ていたような気がしてならない。
人と関わる以上、面倒なことは発生する。
ただ、
人と関わることを避けると、より面倒なことが起こる
のかもしれない。
避ければ避けるほど、
その面倒なことは大きくなり、
自分ひとりでは処理しきれなくなる。
結局、誰かに頼らざるを得なくなる。
だったら、
最初から頼ったほうが絶対にラクだし
お得だと思う。
