エレクトーン・ピアノの演奏上達法ブログ -382ページ目

演奏のモチベーション

そろそろジュニアエレクトーンフェスティバル(JEF)が

始まります。


レギュラーの生徒さんは大人ばかりの私ですが

月1の演奏講座で出る子が居たり

そろそろ店別の審査の依頼も来始めたりで、

シーズン到来だなあ、と思います。


さて演奏時のモチベーションについてご質問を

頂きました。


他のご質問も未だ答えていないものがあるんですが、

日にちが迫っているので先にお答えします。


グレードは追試が受けられることもあり、

・一科目ずつ気持をリセットすること

知識が間違っていないことをアピールすること

(曲で同じところが出てくるとき、即興A・Bで2コーラス目や

 戻ってきたときに同じ間違いをしないことなど)

“教室内で”演奏しているシチュを忘れないこと

(音量とかダイナミクスとか)

などが大事で、そのことを常に頭からなくさないように

し続けることが大切です。


モチベーションはむしろ、6級とは全く違う内容なので

5級の準備を始めたときに、それまでより

次のグレードを受けるまでの時間が長く掛かり

また合格率も格段に下がるので

そのことで自分を駄目だと思ったり、諦めたり

しないようにする、といった長い時間を通しての

やる気の維持が大事だと思います。


しかし、JEFに限らず、コンクールというものは

一年に一度、しかもたった一曲、数分で結果が出る

とてもある意味残酷なものです。


まぁ、四年に一度のオリンピックの選手に比べれば

体力のピークがそこに来るかの「運」まで必要な

彼らのモチベーションの維持よりは

遙かにマシかもしれません。


本題ですが、私も結構何度もコンクールに

エントリーしていました。

前にも書いたとおり、昔はシニア(高校生以上)しか

全国大会は無かったので、最初の内の

数回、高校生の時は支部大会、私であれば

九州大会に出ることが最大の夢でした。


大人に混じって高校3年の時始めて大好きな曲で

九州大会に出られたときは、それが嬉しくて

1300人入るホールで弾くのも何の怖さもありませんでした。

おまけで賞まで頂いて楽しい思い出しか

残っていません。


大学一年の時は今度は追われる立場です。

選曲も悩みすぎて、結局納得いく曲が見つからず

中途半端な気持で出場して、案の定

地区大会でコケました。

支部大会を聞きに行き、始めて外側からコンクールを見て

大学3・4年生、講師さんの演奏の凄さに圧倒されました。


その間演奏研究会に所属していたんですが、

東京から来られた先生に全日本1位の方の演奏を

聴かせてもらい本当に「鳥肌が立つ演奏」って

あるんだ、と実感しました。


一言慎也さんという方が演奏した「チャップリンメドレー」です。

私もあんな演奏がしたいと思いました。

自分には何が欠けているんだろう?

真剣に悩みました。

結論。

人に「音楽を届けること」だと思いました。


高校3年の私は好きな曲で舞台に上がれて、

楽しくて嬉しくて、それがきっと聴いてくださった方に

伝わったんでしょう。

もう一度あの時の気持に還らないと。

2年の秋から山のようにCDを聴きました。

そして出会ったんです。

もうこれしかない、って曲に。


そのシーズンに流行った映画「ET」です。

サントラ盤が出るのを待って発売日に手に入れ

ここはと思う場所を全て楽譜に書き取り、

自分の演奏で映画を最初から最後まで

7分間(当時)で再現したい。

映画を見なかった人にもドラマを感じて貰いたい。


そして念願の全国大会に出場することが出来ました。


前にも書いていますが、本来音楽・演奏は

数字に換算すること自体に無理があります。

だから、人と自分を比べないこと

自分の演奏で何を伝えるかを見失わないこと

大事だと思います。

これは今コンクールを卒業してコンサートをするとき

忘れてはいけないと肝に銘じていることと同じです。


聴衆のために弾く。

そして自分もそれを楽しむ。


・・・難しいんですけどね。


でも、コンクールは人と比べられ、点数をつけられて

しまいます。


さあ、どうしましょう?


やはり自分が得意な何かを取り入れますよね?

・右手が速く動くからアドリブがカッコイイものを弾こう

・人より左手が動くからABCを使うのをやめよう

・両足が使えるからそれを見せて「魅せよう」

・誰よりも「歌える」からそれを大事にしよう

色々あると思います。


まずは一番先に自分の信じる自分の一番

磨き抜くこと。

そして苦手なことも誤魔化さないで練習すること


逃げないこと、これが最大の課題でしょうか。



本番に自分が納得できるパフォーマンスをするため

事前に出来ることはただ一つ。

・自分に言い訳せず、やるだけのことはやった

 思えるまで、練習すること

(テクニックに一ヶ所でも不安があると、それが

 曲全体を覆って聴く人に解ってしまいます)

 この時、本番を想定して誰かに聴いてもらっていると

 思えるシチュを作っておくことは大事です


それから当日気をつけること。

これは人によってやり方は様々ですがこれも

本を正せばただ一つ。

・集中力を最後まで一瞬たりとも切らせないこと

 直前まで練習で録音した中で一番良い演奏を

 聞き続け、イメトレをする人、自分には出来ると

 暗示をかける人、様々でしょう



私は本番前の子に良く言うことがあります。


クラシックを演奏する子なら

エレクトーンの前に100人のオーケストラ団員が居て、

あなたはその人達に向かって指揮を振りながら

はい、フルートそこで出てきて、とか

第一ヴァイオリン、もっと情緒豊かに歌って

とか、そんな風に最初から最後まで

目の前のオーケストラを見て、聴いていてね、

そのオケはあなたの手だけれど。


ポップスの子には

バンドの面々を見渡して、自分がバンドマスターのつもりで

ドラムのカウントが聞こえたら、さあ、みんなで

今日は楽しもう!とアイコンタクトを取って。

それからは全員でテーマだ、とか

サックスのソロアドリブだ、ベースの見せ所だ

自分たちのバンドを聴きに来てくれた

お客さんを巻き込んで楽しんでね。

例え実際ステージにいるのはキミひとりでも。


そうして持ち時間一杯、そのことだけを考えていたら

緊張している暇も、アガる間もないよ。



ステージから降りてきた子は

「途中でオケが居なくなっちゃって自分一人になっちゃった」

「最後までバンドのメンバーが消えなかったよ」

と、感想を言ってくれます。


もちろん、最後まで「音楽」に没頭できた子

感動を与えてくれる演奏をしたのは言うまでもありません。


長くなりました。

以上、私の経験です。



コンクールに出て「上手く弾けた」と思えたときの

自分の練習や、当日の気持などありましたら

コメントに書いてください。


今年出るたくさんの人のために

宜しくお願いいたします。


質問がありましたら、これもどうぞ。

個別にお答えが欲しい方はメッセージで、

みんなに共通することはコメントで頂ければ

また記事にアップしますね。


ペタしてね