ピアノソロ演奏の可能性
前回ヤマハジュニアピアノコンクールの編曲について、私見を書かせていただきました。
参考になるものはないか探してみたのですが、適切なものがなく…。
編曲能力の演奏に及ぼす効果が顕著なプロの演奏のYou Tubeはいくつかありましたので、ご紹介しておきます。
福間洸太朗さんのチャンネルから↓
とても長い動画ですので、ピアノソロ編曲(今回は別の方のもの)の部分を開始に指定しています。
本来オーケストラで演奏されているものも、迫力を損なわずピアノ一台でここまで表現できるのは素晴らしいなあ、と思ったものです。
そしてオーケストラと共演のラプソディ・イン・ブルーをふたつ。
小曽根真さんと山下洋輔さんのもの。
オーケストラと一緒ですので完全なジャズのインプロビゼーションではなく、本来の曲のピアノ・ソロ部分が演奏者の独自アレンジになっています。
編曲(即興)ができるお二方ならではの演奏です。
クラシックの譜面をそのまま弾いても、もちろん個性はちゃんと現れます。
でもこうした自由度もまたピアノの演奏の醍醐味であるのではないかと思います。
そして小曽根さんがあえてクラシックを演奏される理由についての、ご本人談の動画がありました。
編曲とは?と考える上で、とても大事なお話を間接的にではありますが語っておられます。
ぜひ御覧ください。
福間さんはコンクール歴も多々あり、今もクラシックの曲をコンサートで演奏される方です。
でもそれだけではなく、自分がいいな弾きたいなと思う曲を自由にプログラムに取り入れていらっしゃいます。
そして小曽根さんも山下さんも元々クラシックの勉強をされていらっしゃる方ですが、譜面をそのまま弾くという世界から、もっと自由な自己表現を求めて、この世界に飛び立っていかれました。
何が正しい、ということではなく、表現の幅がひろがるということは素晴らしいことだと思うので、作・編曲に興味を持たれる方が増えるといいなと思っています。
MAMI