希望の街 【離】23 | 時空省 時をかける者達

時空省 時をかける者達

時は25世紀、設立から数百年たつ時空省は2度目の危機を迎えていた。その中で、地球時空省次官【山本誠一】と、臨時副次官【辻谷広行】は、時代や世界観を超えた仲間たちと共に、強大な敵と戦っていく。

それは、この城に異変が起こってからのはなしである。二日前のこと、アインツベルンの城で異変が起こり、かつてはともに聖杯戦争という儀式をともに戦ったマスターのうち、イリヤスフィールの義理の兄である少年【衛宮士郎】とそのサーヴァント【セイバー】。そして、冬木に住まう魔術師の少女【遠坂凛】とそのサーヴァント【アーチャー】この五人で話し合いをしていたのだ。ちなみに、話が行われていたのは衛宮邸である。

 

何が今起こっているのか、イリヤスフィールが一応のところしっかり説明したのだが、その話に四人は唖然とした。それは紛れもない事実だったため、一同納得をせざるを得なかったのである。が、はじめは結構話を聞いてくれるか怪しいところがあった。なにせ、モルガンはセイバーにとって因縁がある人物である。モルガンは、特にこの五人に話を聞いてほしかったようだが、はじめはかなり難航した。

 

彼女は、魔術による念話のようなもので話を伝えていたのだが、とかくセイバーが隠しきれない敵意を隠せずにいたため、中々話が進まない。が、ここでまさかの乱入者が現れる。火の鳥だ。どうやら今から2日後により大いなる異変が起こるという内容の話を言い始めるではないか。五人は、いろんなことが一日で起こるので頭が混乱したが、仕方がない。と割り切って結局話しをしっかり聞いたようだ。