希望の街 【離】17 | 時空省 時をかける者達

時空省 時をかける者達

時は25世紀、設立から数百年たつ時空省は2度目の危機を迎えていた。その中で、地球時空省次官【山本誠一】と、臨時副次官【辻谷広行】は、時代や世界観を超えた仲間たちと共に、強大な敵と戦っていく。

ギース・ハワード。名前はよく聞く。20世紀後半、アメリカを裏で支配していたという伝説的な悪党。時の権力者を遥かに凌ぐ力を持っていたと言われていたが、ビルの屋上から事故で転落死したという話である。しかし、25世紀になって再び姿を表し、アメリカを拠点として再び活動を開始したという噂だったが…

 幸村「やはり、かの御仁は25世紀で復活していると?」

 アーデン「ま、そーゆーことでOK。こっちでも引き続き探っとくから、今はそっちでゆったりしていてくれ…と言いたいところだが、どーもそっちに敵さん向かってるのは気づいてるんだろ?」

 

そう。この城に現在、時空を超越して悪党どもが集っているという。その上、観察までしているとも。

 信之「ええ、今その時が来たときに不自由ないようにしたいので、今こちらに偶然迷い込んでいたとある英霊殿に協力していただいています。名前は確か【エルキドゥ】と仰っていたような。」

 

と、その名前をきいたアーデンはニヤリとする。どうやら、風はこちらに向いているというと感じたからだ。

 アーデン「はっはっはっ。成る程、なら大丈夫だ!彼の言う事をよく聞いてりゃなんとかなる。あとは、山本次官のところから助っ人を呼びたいんだよね。あと二人ぐらい。」