希望の街 【離】12 | 時空省 時をかける者達

時空省 時をかける者達

時は25世紀、設立から数百年たつ時空省は2度目の危機を迎えていた。その中で、地球時空省次官【山本誠一】と、臨時副次官【辻谷広行】は、時代や世界観を超えた仲間たちと共に、強大な敵と戦っていく。

と、元就は手元にある端末を操作し、立体映像を起動する。すると、まず起動したときに【時空省魔術科】という文字が浮かび上がり、その後冬木に流れる龍脈と呼ばれる自然界に存在する魔力の流れを可視化した映像が流れて始める。

 

 イリヤ「え?なにこれ!素人が見ても相当わかりやすいぐらいじゃない!?しかも精度もすごい!」

 クラウド「いや、本当に時空省の技術は驚くことばかりだな。色々とお世話になっているけど、おそらくあらゆる世界の技術と比べても最先端を行っていると思う。」

 元就「そう行っていただけると、一職員として嬉しいかな。…さて、確かにこの映像は上空から冬木市をモニターしたものさ。ご覧のように、どうもこの辺り一帯もともと魔力がすごく濃ゆいんだけど、それが今はあちらこちらからここに向かって魔力が流れているんだ。遠くは、そう、富士山から流れていた時期もあったみたいだね。今は結構落ち着いているけど、それでもやはり流れが濃ゆくなる時がある。…そう、我々がここに迷い込んできたときは、別次元が繋がるほどの魔力量が流れていたようだ。」

 

としれっと恐ろしいことを言ってのける元就。イリヤも時空省が出した答えが自分のものと完全に一致したので驚いているようだ。