希望の街 【破】52 | 時空省 時をかける者達

時空省 時をかける者達

時は25世紀、設立から数百年たつ時空省は2度目の危機を迎えていた。その中で、地球時空省次官【山本誠一】と、臨時副次官【辻谷広行】は、時代や世界観を超えた仲間たちと共に、強大な敵と戦っていく。

 シエル「成程。一体、彼はあの役場でどういったこ状況になっているのでしょうか?」

 アトム「ええ、おそらく手洗い歓迎を受けているのではないのでしょうか?]

と彼いわくそうらしい。

 

実際、そのとおりだった。気がついたら、あれよあれよという間に大会議室へと連れてこられていた山本。さてさて、ここで彼はさらなる出会いが待ち受ける。

 山本「胴上げされながら移動していったら、なんだか立派な会議室へ到着していた。」

さて、この大会議室。会議室と言うにはあまりにも荘厳な装いをしていた。むしろ、これオペラ座か映画館なんかじゃなかろうかといった感じだ。

 山本「いや、今度は急に静かになったな。逆にこれはこれで不安になるな。広い部屋に自分一人となると、こうもさみしいものか。」

と劇場のような席の最前列でじっと座っているだけであった。と、そうして大人しく座っていると、誰かがこの会議室の最前列側の入口【映画館で例えるなら非常口だろうか】から入ってくるのがわかった。

 ?「失礼する。どうやら、外の住民がキミを驚かせてしまったな…申し訳ない。裁判官としては、あの状況を見逃すというのは非常に心苦しい。…しかし、珍妙だ。私の部屋と、この空間がつながってからキミの噂はかねがね聞いている。」