そうして食事をとりながら、つい1時間ほど前に日本時空省から来た連絡を二人は確認する。どうも、那由多銀河が21世紀の日本のとある地方都市から強大なエネルギーを吸収し、新しい時空間を作り出したという情報だ。そのことは、25世紀のヨーロッパ時空省の観測でも確認できた。さて、どうやらその空間はまだ完全には確認できていないが、今のところ、日本の四国ほどの面積にすでに膨張しているという話が出ている。
さて、本題はここからだ。どうも、その空間には、いつの間にか街ができているらしく、どうやら時空省に味方してくれそうな者たちが数多くいるということなのだ。本来なら、ここは時空省のリーサル・ウエポンである【山本誠一】次官。本名【■■■一】の担当なのだが、その彼がいま行方不明ということだ。
カント「この難儀、いかんともしがたいのですが、切り札が行方不明ですか。」
デカルト「ああ。はじめから那由多銀河という者はそれが目的で錬金術の世界で事件を起こし、我々の目を欺けていたというわけだ。そこで、キミに頼みがあるのだが…」
とデカルトが頼んだのが今回の事件の依頼だ。護衛を二人つけるからキミの頭脳を役立ててほしいということでついてきたのがこの二人だったというわけである。