最初に挑むはこの四人。それぞれの技がセフィロスに一斉に襲い掛かる。凄まじいほどの猛烈なる技の連続。どんな武芸を磨いたものでも恐らく到底たどり着けない数々の技の嵐。…それはあくまで地球上に住む人類のレベルならというお話である。
セフィロスは、その攻撃に対し、霞の構え【刀の刃の部分を上にあげた状態で、自分の顔の横に持ってくる構え。相手に対しては、右利きの場合、左足を前に出す形。】を取り、四人の動きを観察する。そこから彼が導き出した答えは…
セフィロス「やはり、クラウドとあの男以外では、俺を楽しませられんか…。」
果たして、何が起こったのか、四人にはあまりのことでわからなかった。ただ、気づいたときには、セフィロスははるか後方に着地していたということ。そして、四人には刀傷が4つ付いていたということだけだった。
セフィロス「八刀一閃。これを躱せないようでは私に挑む価値はない。」
セフィロスは、カルデアの英霊相手に、自身の技で答えた。そして、相手の余りの呆気なさに嘆息してしまう。
シグルド「馬鹿な…。このようなことが…。逃げろモードレッド。この男、我々がかなう相手では…」
そう力なく話すシグルドに対し、セフィロスは容赦なく力ずくで黙らせる。それも、一体どうやったかのか。無詠唱で炎の魔術をシグルドに浴びせ、完全に気絶させたのだ。