そして、彼の持つ宝具の名は【ガラティーン】柄に擬似太陽が納められた日輪の剣。アーサー王の持つエクスカリバーと同じく妖精「湖の乙女」によってもたらされた姉妹剣。王とその剣が月の加護を受けるのに対し、彼とその剣は太陽の恩恵を受ける。
次はパーシヴァル円卓の騎士第二席、パーシヴァル・ド・ゲール。かつて聖騎士ギャラハッドと共に聖杯へと至った「白光の騎士」。
聖杯はギャラハッドと共に天へ召される運命だったが、聖槍ロンギヌスは地上へと残される運命にあった。
本作では、この聖槍を持ち帰った者こそサー・パーシヴァルであったとする。聖杯に辿り着き、更に聖槍を得た人物というだけあって、性格は清廉潔白。一方、他の円卓の騎士の例に漏れず人間的に残念な部分があり、とにもかくにも非常に単純。
特に料理を振る舞う際は肉と根菜で大盛りにしようとする悪い癖があり、その癖が移ったガレスにすら遠慮される程。
しかしこれも上述の優しさに由来するもので、飢えている人ややせ細っている人を見過ごせない性分であり、「子供は愛であり宝」という持論があるため。
まさに「清き愚か者」の異名通りであり、そんな人物像から円卓の騎士達に最も信頼された騎士とされている。ガウェインからも、彼が健在であった時期が円卓の黄金期だったのかもしれないと評されている。
また、子供の他に動物にも懐かれていたらしく、生前は朝方のキャメロットの庭園で小鳥達を腕や肩に乗せている姿がよく見られたという。
そして、彼の持つ宝具は救世主の胸を突いたとされる、【ロンギヌス】。ロンゴミニアドとは違うもう一つの聖槍。
真名解放時は、かつて聖槍を手にしたベイリン卿がペラム王と戦った際に見せた超絶の威力を発揮し、王城(聖杯城カーボネックと同一とされる)をも崩壊させる文字通りの対城宝具となる。
恐るべき破壊力を秘めているが、癒やしの力も併せ持つ。