決戦 アインツベルン城 4 | 時空省 時をかける者達

時空省 時をかける者達

時は25世紀、設立から数百年たつ時空省は2度目の危機を迎えていた。その中で、地球時空省次官【山本誠一】と、臨時副次官【辻谷広行】は、時代や世界観を超えた仲間たちと共に、強大な敵と戦っていく。

決めるのは一瞬の隙、とはいえ、相手はあれだからなぁ。あくまで戦闘不能に追い込めるだけで必殺とはいかないだろう。それでも十分。しかし、気になることがある。あの鬼二人だ。

 山本【あの鬼二人、かつて伝説の鬼殺隊【竈門炭次郎】に倒されたとされる鬼だ。けど、今まさにその鬼二人がいるということはどういうことなのか?…いや、那由多銀河のあの能力なら確かに出来なくもない。】

 

那由多銀河の能力の一つに、ある者の因果律を変えるというものがあるということを思い出した。第一次時空大戦では、どうやらその力で様々な者達の因果律を操作、すなわち【死】という運命さえも変えてしまうことができたという。正し、そのもの一人に対して一回だけという制限付きらしい。

 

 山本【というのを歴史資料室副室長小早川隆景殿に聞いたことを思い出した。…なら、そのまま戦闘不能にして朝までたてばもう二度と復活しない筈だ。】

 

覚悟を決める。その刃の道筋はただ一つ、弱点であるその首を狙うだけだである。それは相手も同じ、今度こそ、息の根を止めるつもりだ。

 矢琶羽「こうなれば!!朱紗丸今度こそ決めるぞ!!」

 朱紗丸「ああ、今度こそ決める!!いくぞ!!」

 

この二人の技のコンビネーションは、矢琶羽の鬼血術であるベクトルを返還させることができる矢印で、朱紗丸の超硬質毬の動きをありえない動きをするように曲げるというもの。しかも、毬のスピードが滅茶苦茶速いため当たったら最後死ぬ可能性が高い。