イーロン・マスクがTwitterを買収した目的についての確証はない。しかし仮説を立てることはできる。例えばそれは、彼がただTwitterを破壊したかっただけだという仮説だ。
イーロン・マスクがTwitterを買収してから行なっている施策はどれも、TwitterをXとして成功させたいとするには、違和感を覚えるものばかりではなかろうか。
ブランドのある名前とロゴという看板をわざわざ取り外したり。
課金による青バッチ施策によって有名人本人であることの証明と信用が損なわれたり。
インプレッションで収入を得られる仕組みを導入したせいでインプレッションのみを追求する人間の巣窟となってさえいる。
Twitterに混乱をもたらし、堕落させるようなことばかりしている様に見受けられる。
現にイーロン・マスクは確実にTwitterを破壊した。
破壊。
確かに、革新には破壊はつきものなのかもしれない。
「新しいことをする」というのは、「旧態依然の破壊」だと言えそうでさえある。
だがそれはその必要がある場合の話ではないか?
純粋にスーパーアプリをやりたいんだったら、わざわざTwitterを買収せずに一から立ち上げれば良いではないか。
それだのにTwitterを買収したその目的たるやは、Twitterの人口を取り込みたいか、純粋にTwitterを破壊したいかの二択に思える。
そして人口を取り込む目的にしては「Twitter離れ」が起きる様なことを続け様に行っているので、どうにも破壊が目的である様に思えてならない。
もし破壊が目的だったとするならば、何故破壊したかったのかが次の疑問として湧き出でる。
TwitterというのはGAFAMとはまた独立した巨人であったと思う。それをGAFAMが良しとしない可能性はないとは言えなかった。ただそのルートで見てもそもそもイーロン・マスクとてGAFAM直系ではないので、謎は深まるばかりだ。
Twitterが犯罪とフェイクニュースの温床になっていることへの義憤か?
イーロン・マスクがなんらかの使命感や思想からTwitterを破壊したかったというのは実際、ありそうな話だ。
それくらいイーロン・マスクはTwitterを見るも無惨に破壊し続けている。
TwitterがXになってから発生し続けた、ちょっとしたプロフィール変更などでさえ認証を行わせる事や、API制限などは、Twitter利用者を直接的に減らす施策だったのではないか、と勘繰られてもおかしくない。
アカウント作成時の認証もbotや業者利用者を減らしたいと言えば筋はとおるように思えるが、その実新規登録者を減らしたいだけではないか。
それこそわたしが体験した正当がない認証のようなことを頻発させ、新規アカウント登録者に「もういいや、めんどくさい」と思わせて新規登録者を減らしたいのではないか?
Twitterを真の意味で利用者0の死にプラットフォームにしたいのではないかな。
実際どうなのかは本人にしか分からない。
だからこそ、今後の変化に注視していこう。