風雲乗天(ふううんじょうてん) | ~浅草『とらんくすや。』の浅草徒然日記~

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お客様の接客を最重要視していかねばなりません
何卒、ご了解の程お願い申し上げます

風雲乗天
(ふううんじょうてん)


時勢の勢いに乗り、一気に志を遂げる

と言う意味ですが、

実は、老子と孔子との深い意味が有るのです


老子と孔子の会話に出てくるお話です

老子様の事を、龍の様なものである言っています


しかし、老子と孔子 同じ時代なのでしょうか?


老子様 生誕 及び 死没 不明です

紀元前6世紀頃の方と言われます

一方 孔子様は、

生誕 紀元前552年  

死没 紀元前479年です


お話をしたとすれば、

老子様は150歳から
200歳ぐらいと推定されます

不思議?


とにかく、逸話が残っているのです


道家の祖 老子様に、儒教の祖である孔子様が、

若き頃、尋ねているのです


老子曰く

「君の言うところの者は、
その人と骨は皆すでに朽ち果て、

ただその言葉だけが残るのみ、

まさに君子はその時勢を得れば仕官するが、

その時勢を得られなければ、あてどなくさすらいゆく

吾は、かしこい商人は物がなにもないように

奥深くしまっておき、

立派な徳のある君子は愚か者のごとくに

様子を容づくると聞く

君の驕りたかぶった心と欲深さ、

とりすましたうわべの態度と淫らな志を取り去りなさい

これらは皆、なんじの身に於いて無益である

吾が君に告げようと思うところは、

この如くであり、それのみ」

孔子は去りて、弟子に謂った、曰く、

「鳥ならば、吾はそのよく飛べることを知っている

魚ならば、吾はそのよく泳げることを知っている

獣ならば、吾はそのよく走れることを知っている

走る者には網をつくればよい

泳ぐ者には釣り糸をつくればよい

飛ぶ者には、

矰(いぐるみ;糸を結びつけた矢)を作ればよい

龍に至っては、吾はその風雲に乗って

天に上るのをよく知らない

吾は今日、老子に見(まみ)えたが、

それ、龍のようであったことか」


孔子様は、老子様を、

一気に上っていく龍の様な方、

捕まえる事が出来ない程、

偉大であると言っているのです


風雲乗天
(ふううんじょうてん)


この言葉から、私達は、上手く時勢を捕まえて、

成功してやろうという邪心の心で考えがちですが


捕まえる事が出来ない程の

偉大な人、いや聖人と

お会いした時の感動なのですね


「時勢を捕まえる」ではなく、

反対に、
捕まえる事が出来ない偉大な存在

その様な聖人、師と仰げること

この上ない幸せですね


孔子様 聖人となられましたのは

老子様のお蔭ですかな

とらんくすや。親父の師は、

当然、お客様でございます

お客様からの叱咤激励を頂き

成長したいと存じます

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