江戸 男の御洒落は、毛抜きで決まる | ~浅草『とらんくすや。』の浅草徒然日記~

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今回 ペタ いいね!が受け付けられない事態になりました
お客様の接客を最重要視していかねばなりません
何卒、ご了解の程お願い申し上げます

江戸 男の御洒落は、毛抜きで決まる



男の御洒落は、藩津(ぱんつ)で決まる

と申しておりますが、

もう一つ決まるものがございます



男の御洒落は、無駄毛処理からですぞ



現在でも、使っているでしょうが

平安時代ぐらいからあったようです



そのころは、鉄、ステンレスなどはありません

蛤(はまぐり)など、二枚貝を使い、

上手に無駄毛を挟んでいたのです




毛抜(けぬき)、もっと前は、
(けぬき)だったそうです

江戸時代には、鉄製、銀製で、

現在と同じような形態の物が作られたのです



剃れなかった無駄毛などを抜いたのです

しかも、ちょん髷(まげ)の時代です

頭の上の無駄毛は許せません



江戸の毛抜 小話



口の周りの髭を毛抜きで処理していた男に

別の男が、ちょいと貸してくれと言いました

「貸してやるが、汚い所の毛は抜かないように」

と、注文を付けました

口の周りを、抜き終わって、喉の下の方を

抜こうとした時です

「そこは、汚い所の毛だよ、駄目!」

????・・・どうして

江戸時代は、下着は、六尺褌(ふんどし)です

褌(ふんどし)を締める時、

顎(あご)に挟んで着脱するのです

それで「汚い」となったのです



毛抜 歌舞伎十八番

髪の毛が逆立つ という奇病の嫁いり前の娘

しかし、

文屋豊秀家臣の粂寺弾正

髪の逆立つ様子を見て驚き調べます

髭を抜こうとして毛抜きを使うと

毛抜きが、なんと勝手に立って
動くではありませんか

不審な動きをする毛抜きをたよりに、

弾正は髪の毛が逆立つ
からくりを見破るのです

天井裏に仕掛けられた大きな磁石と、

姫君に与えられた鉄の髪飾りで、

奇病を作り出したのです

婚礼を妨害し、

お家乗っ取りを企む家臣仕業だったのです

弾正はその家臣を討ち、

悠々と引き上げたのです



粂寺弾正(めでらだんじょう)

江戸時代 初演は1742年のことです

この主役の粂寺弾正は

二代目市川海老蔵様が演じられたのです



たかが 毛抜 
されど 毛抜 

でございます



とらんくすや。親父

毛抜に、無駄毛として処理されないよう

努力して参りたいと存じます