私は小さいころから大人に狙われていた子供だった。
2歳の頃変質者に追いかけられ、川に落ちた事件を皮切りに、かなりの大人が私をどうにかしようとしていた。

今でも覚えていることをたどっていけば、5歳の頃、カメラを持った男が私に
写真を撮らせてくれ、と言って近づいてきた。
疑うことの無い子供の私はその要望に応じた。
人気の無いところに連れて行かれ、あれこれ指示を出す男。
「ブラウスのボタンをはずしてくれる?」
と言われた時に、何かがおかしいと感じ、走って逃げた。

学校帰りは車に乗った大人に声をかけられた事は無数にあった。
その頃には既に警戒することを覚えたので何も答えず走っていったものだった。

父の会社の部下がよく酒を飲みにうちへ来ていた。
夜遅くなり、彼はよく泊まっていったのだが、みなが寝静まると私の部屋に忍び込み、私の性器をもてあそんだ。
私の口を手でふさぎ
「誰にも言っちゃいけないよ」
と言われたときは何がなんだかわからなかったが、恐怖を感じながらも、これは人には言ってはいけないことなんだ、と察知していた。

その男も父の会社を離れ、数ヶ月した後、私は恐怖から解放され、思い切って母に話してみた。
そのあたりの経緯はあまりよく覚えていないのだが、警察に母と一緒に行き、刑事と話をした後、お金とお菓子をもらったような記憶がある。
その後男は逮捕され、新聞にも載ったということは私が大人になってから母から聞いた。

自転車通学をしていた中学生の私は数人の高校生の男の子に後をつけられていた。
その高校生は私と一緒のエレベーターに乗り込んできた。
自分の階で降りると後ろから髪をつかまれた。
振り向くと男が自分の性器を出してしごいていた。
階段を上って逃げようとする私の髪の毛を後ろから引っ張り引きずりおろそうとした。
泣きながら高校生の手殻何とか逃れ、顔見知りのおばさんの家の呼び鈴を押した頃にはもうその高校生は姿を消していた。

このことが私がSMを始めたきっかけになったのかどうかはわからない。
私は真性の女王ではない。
ただ、奴隷を扱い、みながひれ伏すあのシチュエーションはとてもすきだ。




私たち三人は歌舞伎町の飲み屋に入った。
そこで私はある男に電話した。
彼の名前はヒロ、SMクラブで一度来たお客なのだが自分よりも年下で、端正な顔立ちをした男の子だったので、普段客の顔は金にしか見えない私が連絡先を仕事抜きで交換した初めての相手だ。
「あ、ヒロ?今歌舞伎町にいるんだけど、今すぐおいで」
電話の向こうの雰囲気だとほかに人が回りにいるようだった。
「はぁ?今ちょっと忙しいから無理、わりぃけど後で連絡する」
と言って一方的に電話を切ってしまった。
マゾに電話を切られた屈辱は私にとって大きかった。
5分後、ヒロから電話が入った。
「ごめんね、ごめんね~!ひろくんねぇ、周りに友達が沢山がいて、皆はヒロ君のことヒミちゃんと違う風に見てるからそのイメージが崩せなくて、あんな態度とったんだけど、ひどい言い方だったと思ってすぐに電話したの~」
彼は私の前だと自分のことを「ヒロくん」と言い、甘えた話し方になる。
「じゃぁ悪いと思うなら20分以内に歌舞伎町に来なさいよ。そうじゃなかったら一生会うことはないけどね」
と言って私は一方的に電話を切った。

20分がたち電話が鳴り、彼は居酒屋の下にいると言うので早速皆で降りていく。
「私を傷つけた罰として、これから焼肉やにいくわよ」
西麻布にある例の個室焼肉屋に連れて行く。
彼は若かったが某サラ金会社の社長の息子で金は自由に使える若い子だったのだ。

食べたい肉をすべて頼み、あやまるヒロを脱がせ四つんばいでお尻を上に向けてあげさせ、私は彼の玉の部分を思い切り蹴り上げた。
「これからは、私がいつどこで電話してもお前が誰といても、いつもどおりに話さなかったら一生会わないからね」
そういいながら私は泣いているヒロを無視して蹴り続けた。
「わ、わかりました~!!これからはヒロくんはどんな時でもひみちゃんにいつものように接するからどうか許してください!!!!」
「本当??本当なのね?もう私を悲しませないでね」
私は優しく彼に言うと彼の胸に顔をうずめた。
その瞬間、彼が
「ぎゃぁぁぁ」 と叫んだ。
私は彼の胸を思い切り噛んだからだ。
「声は出さないの!ほら早く服着てちょうだい」
泣いているヒロに服を着させてあげて、無理やり箸を持たせ、何事もなかったかのように焼肉を囲んだ。

友人二人はこういう状況はいつもの事なのであまり驚きもせず普通の食事をしている。
しいて言えば、ヒロの時はかわいい子というのもあって多少は意地悪なことを言ったりかまったりしてくれる。
ヒロもなぜかそれが好きならしくて、いつも呼び出すと必ず飛んできた。

彼との切れ目は悲しくもお金の切れ目だったのだが・・・



私の周りは皆同世代の子達ばかりだったのでお金がなかった。
私には打ちでの小槌(客だ)があったので、いつも回りに還元していた。

どの客とプレイをするのにもシティホテルを指定した。
私と食事をしたい客とホテルの中で食事を出来るし、あまり人に会わなくていいからだ。
私の客は一人を抜かして皆妻子持ちなのでプレイが終わると帰る。
支払いはクレジットカードなので友人を呼び、ルームサービスで食事やシャンパンをとりパーティーをした。

航空会社の重役、トミーの場合もそうだった。
私の親友二人(カップル)はちょうど仕事もせずふらふらしていて、もちろんお金もなかった。
トミーには
「公開調教だ」
といって無理やり友人二人を部屋に呼んだ。
「男性はちょっと・・・」
というトミーに
「あ、あの子ね、見た目は男だけど心は女なのよ、名前はシンシア、って言うのよ。だから問題なし」
と嘘をついた。
あまり納得はしていないようだったが私の機嫌を損ねるのはいやだったのかしぶしぶ承知した。

まずトミーと私でホテルに入り、裸になれと命じた。
部屋の角で裸のまま正座させる。いい年したおじさんが情けない姿だ。

友人二人が到着した。男友達は話のとおりオカマのふりをした。そして熱い視線をトミーに送った。

早速ルームサービスで好きなものを好きなだけ頼む。
部屋のベルが鳴ると裸のトミーは多い急ぎで服を着た。
ただひとつ忘れているといえば、クビにはめられている首輪だった。
私はあえて何も言わずに彼にすべてを任せた。
普段の紳士的な態度でサインを書く、そして笑顔でドアを閉める。
このホテルの常連の彼は「いかにも仕事です」
という雰囲気を作っているようだった。

その後緊張したのかトイレに行かせてくれと言ったので、普段ならここで意地悪な言葉をかけるのだが、トイレに入った後のショック度合いのことを考えて優しく
「行って来ていいわよ」
と言った。

用を足し、トイレから出てきたトミーの顔はとても青かった。その青い顔を見た私はとてもおかしくなって大笑いした。
「恥ずかしいわよねぇ。ルームサービスのあのかわいい女の子にお前は変態って思われちゃったものねぇ。
まさかスーツ来た男ののクビに首輪なんて本当に情けないわよね。きっと同僚の人間にお前がどれだけ変態だか言いふらしてるわね。あぁ、恥ずかしい」

少しかわいそうだったので、ご褒美をあげることにした。小皿ににんじんのグラッセ取り分ける、そしてそれを床に置き私の足の裏でぐちゃぐちゃにした。
そしてそれをきれい残らず舐めさせた。
その間私たちはワインを飲み、食事をしてたわいない話をしていた。
私の足をにんじんを食べ終わっても舐めていたのをみて気に入らなかった私は彼に部屋の隅に行ってオナニーすることを命じた。

「女王様、いきそうです」というので

「いったらお前の体に傷をつけるわよ!奥さんにばれたら困るわよねぇ。どうするの?」
そういって彼に近寄り乗馬鞭で彼のペニスを思い切りたたいた。
すると涙をためたトミーは我慢することに決めたようだ。

友人が
「ねぇ、食事中に気持ち悪いなぁ、食欲がうせるよ」と言ったので、彼をいかせる事にした。

「良かったわね~。本当だったらずっとこのままだったけど彼女はお前を見てるのが気持ち悪いって言うから、こんな変態はさっさとこの部屋から消えてほしいんだって。だからお前、いってもいいわよ」

「あ、女王様、お聖水を!」

風呂場に連れて行き、浴槽に寝かせ私は浴槽をまたぎ聖水を彼に浴びせかけてやった。
それと同時に彼は果てた。


「じゃぁ、今日はゆっくりしていってください、じゃぁこれで僕は」
とトミーは何事もなかたっかの様にいつもの紳士モードに戻り
「いつもありがとう、じゃぁこれ」
と私にお金の入った封筒を渡した。

そしてその後私たちは新宿の街に繰り出した。