今回も制作裏話の記事で水増しさせて頂きます(苦笑)。
その代わりに創作の参考になる話題を挙げられると良いなと思うのですが
・・・あんまり期待しないでね(^^;)
2011年の1月に用意した、カナエのカラー検討です。
友人から意見を募って検討しました。
・・・少ないですね(笑)、悲しいかな、所詮は遊びでした。
お仕事でキャラクターデザインをする際には、ものすごい数の案を出して検討するんですよ
(僕にとっては過去の話ですが)。
さて、決定稿は上図です。
実は最初に考えた案が、一番しっくりくると思ったので、これにしました。
こう言っては根も葉もありませんが、実はデザイン的には、かなり「アンパイ」と言いますか、
冒険をしていない色遣いとなっています。
どういうことかと言いますと…
・カナエ
→同系色の服装、髪の毛も青系。
つまり「同じような系統の色あい」でまとめている。
・ムジャ子
→赤以外は、ほぼ無彩色(黒、グレー、白)。
「赤と青」、「緑とオレンジ」と言った色あいが大きく異なる組み合わせをしていないんです。
こうすると、どうなるかと言うと
(1)まとまりが出て、キャラクターのイメージを主張しやすい。
(2)とりあえず「変な色の組み合わせですね」と言われるのは回避しやすく、無難になる。
そこそこセンスの良い印象になることが多い。
これはこれでテクニックです(笑)!
ただし、真のテクニシャンは違います!!
ぶつかり合うする色を上手く取り入れて、新鮮で鮮烈な印象を生み出すことができます。
ちなみに僕にそのようなテクニックがあるか?と聞かれれば、まったく自信はありません(^ ^;)。
この辺りはデザイナーのセンスであると同時に、セオリー、知識の要素もあります。
センスはともかく知識の要素は色彩検定の参考書などで得ることができます。
色彩検定の知識は色を取り扱う仕事においては、ほぼ一般常識と言えます。
それも、かなり基礎的な知識ですので、仕事で「使える」知識にするには、
さらに、それぞれの職域に特化した知識や技術を身につけることになります。
(検定の資格等を意識せずとも、仕事で携わっていくと自ずと身についていくと思います)
実際に、どのようなデザインをするのかはデザイナーのセンス次第ではありますが、
自分の知らない訴求対象にアピールしたい場合やプレゼンをするような場合には、
知識を持っていることは説得力を生むでしょう…きっと(笑)。
「きっと」と自信なく書いたのは色彩の資格は結局のところ仕事で使っていかないと
生きないですし、使わなければ腐ってしまう(?)ように思うからです。
実は、僕は色彩検定2級を持っていますが、使える仕事に就いていないので、
もう衰えきってしまっていると思いますね。
趣味的なことが少し面白くなった程度でしょう(^ ^;)。
最後に、一つ大事だと思うことを書きます。
色を使って何かを表現する場合、まずは「自由」に始めて良いんじゃないかと言うことです。
自由に楽しいところからスタートする。その地盤の上に「知識」を組み合わせて求められる
方向性に整えていく・・・これで良いんじゃないかと思うのです。
色の使い方にセオリーはあるのですが、セオリーを知るとむしろ自由になれるように思います
(不思議ですね(?))。
こんなキャラクターが登場している4コママンガ「カナエとムジャ子」を
このブログでは公開しています。
→ブログテーマ【カナエとムジャ子】より
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