「あさひなぐ」の感想 | トリュフ・ラボ-アクマで4コマ-

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イラスト描き、マンガ描きが趣味のトリュフのブログ。

「地味でメガネの娘」 という記事(「はじめてのあく」の感想)をブログで書いた際に、友人の粋狂さんに紹介していただいた「あさひなぐ (著:こざき亜衣 ビッグコミックス)」の第一巻を読んでみました。 (そんなにマイナーではないと思うんだけど、そこそこの書店じゃないと手に入らなかったです)


文科系の運動音痴の女の子が高校デビューと同時に「なぎなた部」に入ることから始まる正統派スポ根のように思えました。


スポ根だとは思うのですが、「いじめ」のごとき「先輩のしごき」があるわけでもなく、あくまで主人公の意思による努力が描かれていることと、なぎなたという競技がアクションとして華麗なこともあり爽やかに読み進められます。


それにしても、この主人公、運動音痴であり、身体能力スペックが低くて、そこが個性的なところです。このスペックの低さで体育会系を続けていくところには、並々ならぬ精神の強さを感じます。
(僕も運動神経が抜群に悪いですが、まず体育会系のことをやろうと考えませんね(笑))

そのスペックの低さを作中では遺憾なく発揮しています。さらに鼻血は出すわ、鼻水は出すわ、顔芸がすごいわで、それでも、「かわいらしい」と思えるあたり・・・作者に愛されているんじゃないかと感じました。
(ちなみに一絵描きとして、女の子の顔でここまで"遊ぶ"度胸は、今の僕にはないです(笑))。


そんな身体能力のスペックが低い主人公ですが、将来はいくらでも拓けていそうな若さがあり、自分で見つけた目標に向かって、ひたすら努力していく様子はすがすがしいの一言です。