クリスチャンで会社を設立した方たちがいます。その目的と苦悩を知りました。
「ナイトdeライト」というバンドがあります。彼ら4人は全員がクリスチャンです。
彼らのビジョンは壮大で「メジャーデビューし、日本の音楽シーンを変革し、音楽を本来の目的である神を礼拝することの為に取り戻す!」ことです。
そのビジョンを聞いた時に、正直ドン引きしてしまいました。彼らの歌は確かにクオリティが高いし、メジャーデビューをして活躍できるでしょう。
しかし、神様がナイトdeライトを通してだけで日本の音楽シーンを変革させるとは、どうしても思えないし、そんな事を神様は望まれるのだろうか?と思ったからです。
(音楽の好みも10人10色ですから、個人的に好きなのは尾崎豊、B’z、ZARDの歌声ですが、その歌声を持つクリスチャンシンガーが現れても、音楽シーンを変革させるとは思えないし、もしそうなれば、そのシンガーは歴史上最も偉大なシンガーとして語られ続けられるでしょう)
ところが、そのビジョンに共鳴された方が現れました!株式会社ジェネラスギバーズの松本務社長です。
松本社長も熱心なクリスチャンです。ナイトdeライトのマネージメントを引き受けられて、彼らのビジョンが形になるまで全力で支えることに力を注いでいます。
そしてCDも2000枚以上は売れるは、グランプリーにも優勝するは、サマソニ出場にもあと一歩のとこまで健闘するは、メジャーデビューを果たすのはかなり近くなっています。
クリスチャンの間でも有名になってきて、支援者も増し加わっています。
しかしながら松本社長はブログで苦悩も語っています。
「クリスチャンとしてやろうとする時、とたんにビジネスが難しくなると思います。
お金を儲けるという立場ということで、クリスチャンから警戒され、信仰に依り頼むという立場でビジネスの世界からなめられます。
ミニストリーとビジネスにまだまだギャップがあると思います。。。
神様はその気になれば、水をワインに一瞬で変えるお方です。
「でも与えるためにビジネスをする」これが召された働きであることは間違いない!」と宣言しています。
以前のブログ記事にも書きましたが、クリスチャンがこの世の光として活躍するには、所属する会社がクリスチャンが経営して運用している必要があります。会社の方針でクリスチャンとしての行動を自粛させられるからです。
この世の人すべてに受け入れられるようにして、売上を伸ばしたいからです。
クリスチャンの場合、神様が味方という信仰があるために、大胆に信仰告白しますが、表面上は誤解を与えないように、また宗教の押し付けと言われないように配慮や知恵も必要なのです。
株式会社コモエンタープライズもそうですが、個人事業として始めるよりも株式会社で始める方がいいのです。
個人事業なら、収入が1800万を超えると50%税金で取られます。900万でも43%ですね。
しかし株式会社なら、収入からみんなの給料や制作費、事務所費用などの必要経費を差し引いた金額に対して30%ですみます。
また何人でも雇えます。社長、歌手、マネージャー3人分の給料で800万くらいは必要ですので、1800万を超える収入がないと会社の運営は厳しいでしょう。それなら株式会社がベストです。
信仰によって、会社がスタートすると、次の聖書の言葉があてはまると思います。「3年経っても実を結ばないなら切り落としなさい、もう1年待ってください!根元から見直して工夫して努力してみますから、それでダメなら切り落として下さい!」
「基礎だけ建てて、完成しなければ、周りに嘲笑われてしまいます」
「ネヘミヤが王に期間を申し出ると、王は快く送り出してくれた。城壁は52日かかって完成した」
つまり、準備期間は12年など長い期間が必要だった場合、会社がスタートすれば4年以内にある程度は軌道に乗るでしょう。
ビジネスと信仰を両立させるのは、苦悩します。しかし神様からのビジョンで一致しているならば、乗り越えられるでしょう。
そしてビジネスや利益などと信仰は両立できないので、レコード会社には所属せず、他の仕事をしながら、自分個人でCD制作やライブを開催する。フェイスブックで営業活動をしているクリスチャンシンガーもいます。
レインボーラリアンスの場合、児童擁護施設の子供たちが卒園する時に、社員として受け入れるビジョンもあり、子供たちとも約束をしています。
子供たちは両親がいないので、会社側も受け入れにくい、また親から苦情が来ることがないので、過酷な労働を課してもいいだろうというような悪い考えの社長もいます。
親がいなくてつらく苦しい人生を歩んできた子供には、神様が特別な愛のメッセージがあります。
「すべての孤児を悩ましてはいけない!わたしは必ず子供たちの叫びを聞き入れる!」
「ぶどう畑のぶどうを収穫する時は、孤児のものとしなければならない!」
「父なる神の御前で聖く汚れのない信心とは、孤児ややもめが困っている時に世話をすることです」
「この小さき者を受け入れるのは、わたしを受け入れるのです!」などなど
子供たちと約束してから10年。今年、会社が動き出しました。一緒に運営していくクリスチャンの友から前向きな返事をもらいました!
またクリスチャンシンガー志願の人とも出会いましたが、この人は「児童擁護施設の建設の目的は違う、そういうヒューマニズムではなく神様の栄光を現すためだけに歌うんだ!」と反論しました。
とにかく動きたい、CDを制作したいのでこの人で妥協しようとも思いましたが、絶対に妥協しませんでした。
聖書では「人々が、あなた方の良い行いを見て、神様をあがめるようにしなさい」とあります。マザーテレサのようにたった金貨3枚で孤児院を建設したいんです」と夢を語り、その夢が実現した時に、神様の栄光が現されます。
そのような信仰も正しいのです。
もちろん、歌う時はこの土の器を通して神様の栄光が現されますようにと、ただ神様だけを見上げて委ねて歌うでしょうし、普段はあまり孤児たちのことなど考えないでしょう。
しかし会社の理念や目的には賛同しないことには、一緒にやっていけないでしょう。会社の行事で孤児院の訪問があるのですから。
次に出逢うクリスチャンシンガー志願の人は、会社の目的は素晴らしいですねと言ってくださって、信仰も一致する人と出逢うでしょう。歌唱力も上手い人より、ZARDのような透明感があるような、聞くと落ち着く感じのようでいいということは一致していましたが、
最後に神様は試されたと思いました。
追伸、児童擁護施設の建設は、2つの働きによって成り立ちます。
運営していく(館長、保育士、栄養士、指導員)人たちと、それをサポートする人たちです。
施設が不足していても、国は建設してくれません。その為に、アメリカでは利益の90%を児童擁護施設の建設費用に捧げているクリスチャンのガラス工房の会社が有名になりました。
レインボーラリアンスはそのガラス工房の会社と同じ目的です。サポートする立場です。
世界にはそのようなクリスチャンの会社がいくつも存在して、その会社は繁栄して、神様の素晴らしい証になっています。
建築費や維持費をサポートする人と、運営する働き人がいて児童擁護施設は成り立ちます。
何年かすれば国の審査があり、パスすれば光熱費や食事代、給料などの必要経費が支給されますが、エアコンが壊れた、風呂釜が壊れた、子供部屋の机やイスが破損すれば困ります。また定められた子供の小遣いは少ないです。そのお金を寄付するスポンサーが必要なのです。
そのためには、マザーテレサも大歓迎されたように、孤児たちの為に捧げてくださるスポンサーの働きも重要なのです。石井十次さんやジョージミューラー氏の孤児院建設の働きにも、苦しんでいる子供たちのためにお金を寄付して下さる方が多くいました。
世界でも利益をユニセフなどに寄付する会社は少なくありません。