✿読書記録✿ 「同志少女よ、敵を撃て」 /逢坂 冬馬  | ✿*ꕥ TrueRose-Tutu ꕥ*✿ 幸せ探し

✿*ꕥ TrueRose-Tutu ꕥ*✿ 幸せ探し

若いつもりが気付けばアラカン
こんなはずじゃ、の連続の毎日

ボケ防止、
そして無理矢理でも楽しくくらすために、
日記感覚のブログを記します

 

 

 

 

本日読み終わりました。

久々の読書。

戦争の惨さのリアルな描写に疲弊しながら、なんとか読了。

 

第二次世界大戦で学んだはずが、今なお血生臭いこの世界。

無益で愚かな戦争がなくならない現実。

物語の中にある微かな希望など無意味に思えるほどの、圧倒的な負の力の対立・・・戦争。

 

同志とは? 敵とは?

読んでいるうちに混乱するシーンが多々ありました。

そしてその答えとなったのが終盤の幼馴染ミハイルに絡んだシーン。

普遍的な信念を持っている主人公が、味方と敵を超えて自分の信じる人道の上に立った姿に、悲しみと少しの希望を感じました。

 

 

 

✿「悲しいけれど、どれほど普遍的と見える論理も、結局は絶対者から与えられたものではなく、そのときにある種の『社会』を形成する人間が合意により作り上げたものだよ。だから絶対的にしてはならないことがあるわけじゃない。戦争はその表れだ」

 

極限で信念を貫く困難さ、人間が変わってしまう戦争の恐怖を感じた読書でした。