悔しい敗戦。
言葉にするとチープになってしまうが、眠れないくらいのこの感情を浦和を愛す仲間たちなら分かってくれるだろう。
リーグ戦での直接対決と同じく試合の主導権は握り続けた。
強がりでも負け惜しみでもなく、10戦やって負け越す様な力関係ではない。
しかし現実は今シーズンの同一カード2連敗。
公式記録で18本ものシュートを浴びせ、”たられば”で愚痴りたくなるシーンもあった。
もちろん個人としてもチームとしても1センチあるいは0.1秒にこだわって突き詰めていくべきものもあれば、試合運びやここぞという時の落ち着きなど経験値が足りない部分もある。
それでも過去の悔しさを糧に積み上げてきた今のチーム力を私は誇らしく思っている。
やや感情面が先行しているが、試合をなぞるモチベーションはないので、少しだけ具体的に課題を述べておくと、残念だったのは一週前のジェフ戦後に指摘した課題を引きずってしまった点だ。
すなわち、左サイドの清家が窮屈になり、特に前半は右サイドに攻撃が集中してしまったこと。単に攻撃が右に集中しただけでなく、守備でも清家が空けた左のスペースを効率よく使われてしまった。
それから相手が堅く守った時、それに合わせて組み合ってしまい流動性を失う時間帯があったこと。
この2点についてはリーグ戦再開までの間に是非とも改善に取り組んでもらいたいものだ。
さて、サッカーの悔しさはサッカーで晴らすしかなく、リーグ戦再開までこの悔しさを心の片隅に抱えて過ごさなければならない。
それでも次こそは選手たちが期待に応え、歓喜をもたらしてくれると信じ、またスタジアムで戦える日を楽しみに待ちたい。
以上。