WEリーグカップ グループステージ第5節 vs マイナビ仙台レディース | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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雷の影響によるキックオフ時間の変更と試合終盤での中断、試合中も滝の様な雨が降る中で観る方も我慢を強いられたが、だからこその劇的な勝利に歓喜し、満足度の高い試合となった。

 

まずはよく戦った選手たちに感謝したい。

 

試合内容としては前半は雨の影響で戦術云々を語れるような状況でもなかった。

一つ指摘するならばシーズンが開幕して4試合目で3種類目のスタートのシステムには疑問を感じる。

故障あるいはコンディション面で苦しい台所事情は理解するが、新指揮官を迎えての開幕、楠瀬サッカーの型を提示してもらいたいものだ。

 

後半頭からシステムを4-3-3あるいは4-2-3-1に変更し、さらには雨も止んでボールが動かしやすくなるとレッズレディースが主導権を握る。

トップ下に移った猶本に立て続けにシュートチャンスが訪れるなどシステム変更の効果が表れ攻勢をかける。

しかし仙台の松本が好セーブを連発して苦笑いするしかなく、あっという間に時計が進んでジリジリ。

 

交代策は重く、70分にようやく一枚目の安藤を投入するも雨もまた強くなり、昨シーズンまでの悪い時の様な試合を活性化できずにそのまま終わるイメージが頭をよぎり始めた頃に雷の影響で試合中断。

 

中断が明けから菅澤と清家のツートップに変更し、前線にボールを集めるシンプルなサッカーで勝負を仕掛けると、菅澤の強さが活きた突破から清家の冷静なシュートでついに仙台のゴールをこじ開ける。

 

その後は仙台の後藤のポストプレーから攻め込まれるシーンもあったがディフェンス陣が踏ん張り、最後は安藤が技ありのシュートでとどめを刺してタイムアップ。

 

2-0の勝利。

 

繰り返しになるが最後までよく戦った選手たちに感謝を述べたい。

大雨で足元が重い中、最後の最後まで足が止まらなかった。

 

戦術的に言うと前述の通り楠瀬サッカーの基本のシステムがまだ見えてこないことがモヤモヤする。

選手の配置で言うと猶本はサイドより中央の方が活きるし、清家も純粋なサイドハーフの位置ではほとんど機能した覚えがない。

 

交代策においては不満はあるが、試合後の監督のコメントに「若い選手も出したかった」との意思が伺えたので今後に期待する。

 

終盤の劇的な2ゴールをハイライトしがちだが、開幕から4試合目で初の無失点も高く評価したい。

難しいピッチコンディションの中で最後まで細かくラインコントロールし、球際でも粘り強かった。

GKの福田も安定感とセービングの両面で能力を高さを示し、この雨の中でも安心して観ていられた。

 

 

ホームゲームで複数得点と無失点。リーグカップのグループステージ突破へ向けても大きな勝利だった。

だからこそ次の試合を大事に、貪欲に上を目指してもらいたい。

 

以上。