京都より帰宅。
今シーズン最初で最後の遠征であった。
もちろん悔しい。
モヤモヤが晴れないのは悔しさの一端が森監督最大のウィークポイントである選手起用にあったからだ。
思えば昨年の同じ日も同じモヤモヤを味わっていた。
準決勝までと異なるスタメンで臨み、そして試合後には森監督自身から「準決勝までと同じスタメンで臨んでいれば…」とのニュアンスの情けないコメントまで聞かれた。
それを受けてのこの試合、何だこのスタメンと戦い方は。
菅澤と高橋のツートップは許容しよう。
しかし遠藤の左SB、佐々木のボランチ、そして清家が怪我で退くと遠藤は左のまま佐々木を右SBに移し、さらに後半頭から佐々木と栗島の位置を入れ替え栗島右SBで佐々木と水谷でダブルボランチを組ませ、安藤を投入するとほぼ水谷ワンボランチのダイヤモンド型の布陣となった。
戦い方も菅澤と高橋への放り込みがファーストチョイスで中盤でのポゼッションは捨てたと言っても過言ではない。
試合へ向けての選手のコンディションは外からは分からない。
戦術意図は理解できたし選手たちもそれに応えて決定機も作った。
3得点はどれも本当に素晴らしいものだった。
しかし、それでも納得いかない。
これがリーグ制覇したレッズレディースの戦い方か?
リーグ女王が3位のチームに取る戦い方か?
ほぼ回復がメインだったであろう中4日で落とし込むには小手先の組み合わせと戦い方ではなかったか?
2年間積み上げた戦い方で挑むのは怖かったか?
自信がなかったか?
この1試合を切り取れば熱くなる素晴らしい試合だったかもしれない。
でも、これじゃないんだよ、浦和レッズレディースのサッカーは。
2年間コツコツ積み上げてきたと胸を張れるサッカーは。
例え勝っていたとしても、そのモヤモヤは残ったに違いない。
一方で選手たちは良く戦った。
2点リードされながら追いつき、また突き放されては追いつき、120分の激闘から中4日、しかも運動量の必要な戦い方のなかで、後半にあのクオリティを見せられたのは凄いとしか言いようがない。
赤い血を湧き立たせ、拍手で両手が真っ赤に腫れるほど胸を熱くさせ、ワンプレーワンプレー本当に魅了してくれた。
ありがとう。