このタイミングでの発表に意表を突かれ、人選自体にも驚かされた。
一方で週末の皇后杯へ向け気持ちが高まる中での来シーズンの体制に関する報には違和感もあり、シーズンが終わってから触れようかとも思ったのだが、シーズンが終わると私自身もオフモードに入ってズルズルしそうなのでここでコメントしておこうと思う。
一方で週末の皇后杯へ向け気持ちが高まる中での来シーズンの体制に関する報には違和感もあり、シーズンが終わってから触れようかとも思ったのだが、シーズンが終わると私自身もオフモードに入ってズルズルしそうなのでここでコメントしておこうと思う。
森栄次氏、2019年シーズンの浦和レッズレディース監督に就任。
ここ数年、日テレ・ベレーザと対戦するたびに力の差を思い知らされ、今のレッズレディースの成長曲線の延長線上に地力としてこのチームを上回っていくようなラインが画けるのか、ということを自問し、厳しい状況であると自答してきた。
そしてどうすべきかという難題に悩まされ続けている。
そしてどうすべきかという難題に悩まされ続けている。
ちょっとやそっとの浮き沈みや試合毎の課題の修正という次元で議論しても遠く及ばず、クラブとして強化方針を根本から見直すくらいの本気度が必要なのは間違いない。
その強化のためのアプローチや要素はいくつもある中で、優秀な指導者を確保することの難しさは日本女子サッカー全体の課題の一つであると感じるが、浦和レッズレディースはそこにアドバンテージを持ってリーグを席捲するクラブであって欲しい。
前置きが長くなったが、森栄次氏はファンサポーターを含め関係者の首を縦に振らせる事が出来る優秀な指導者の一人と言えよう。
近年ではレッズレディースがリーグ優勝を成し遂げた翌年の2015年シーズンから日テレ・ベレーザを率い、就任1年目にチームとして5シーズンぶりとなるリーグ女王の座を奪還すると、昨シーズンまでの3シーズンでリーグ3連覇を成し遂げ勇退という形で退任された。
レッズレディース側の人間にとっては憎き敵将のイメージがまだ記憶に新しいところだ。
レッズレディース側の人間にとっては憎き敵将のイメージがまだ記憶に新しいところだ。
タイトルという意味では石原さんもINAC神戸での1シーズン4冠という実績があったが、出来上がった大人のチームを引き継いだという印象は否めない。
しかし森さんの3連覇は毎年ユースチーム所属の選手を含めた若手を積極起用しながら、その能力を引き出し、そして伸ばし、それでもチームとしての軸のぶれないサッカーで3連覇を達成した。
しかし森さんの3連覇は毎年ユースチーム所属の選手を含めた若手を積極起用しながら、その能力を引き出し、そして伸ばし、それでもチームとしての軸のぶれないサッカーで3連覇を達成した。
その3連覇した期間のベレーザのサッカーだが、選手個々の技術の高さや下部組織からの一貫指導に基づいた戦術的完成度も然る事ながら、私が目を見張ったのは3つのポイントで、すなわち”守備への切り替えの意識”、”駆け引きの巧みさ”、”そして勝利への執着心”である。
どちらかといえば戦術的要素ではなく意識やメンタルといった類のものであるが、今のレッズレディースにおいて大きく欠けている部分ではなかろうか。
もちろん若い選手を多く起用しながらも、経験とリーダーシップのあるベテランが要所を占めてピッチの中でコントロールしたという部分では森さんを大いに助けたという部分も忘れてはならないのだが。
どちらかといえば戦術的要素ではなく意識やメンタルといった類のものであるが、今のレッズレディースにおいて大きく欠けている部分ではなかろうか。
もちろん若い選手を多く起用しながらも、経験とリーダーシップのあるベテランが要所を占めてピッチの中でコントロールしたという部分では森さんを大いに助けたという部分も忘れてはならないのだが。
森さんのこれまでの手腕を語るのに日テレ・ベレーザというチームを称えなければならないのが癪なのでそろそろ締めるが、最も重要なのは森さんがこれから浦和レッズレディースというチームに何を残せるかである。
また”強化方針を根本から見直し"とも述べたが、やや長いスパンでの強化と目前の勝利の両方を、それも浦和レッズレディースとしての色を出しながら、なんて欲張るのがファン心理でもある。
また”強化方針を根本から見直し"とも述べたが、やや長いスパンでの強化と目前の勝利の両方を、それも浦和レッズレディースとしての色を出しながら、なんて欲張るのがファン心理でもある。
就任コメントには「チーム力」と「アグレッシブなサッカー」とあるが、監督としての公式コメントには責任が伴い、私はそれを重要視したいと考えている。
そしていつも通り、期待と信じる気持ちを持ちつつ、しかしながら結果で評価していくというスタンスであり、当然2019年シーズンのタイトルが最大の目標だ。
まずは「ようこそ、よろしくお願いします」ということで迎えたい。
以上。