他チーム間も含めて、このオフシーズンに発表されている中でも大きな移籍の一つと言えるだろう。
菅澤優衣香、ようこそ浦和レッズレディースへ。
正直に申し上げると、他チームのエース級の選手の加入に最初は違和感があったが、時間が経つにつれ徐々にワクワクに変わってきている。
スタッフ体制もリフレッシュされたが、チーム立て直しのためにはユースからの昇格組と山守杏奈という昨シーズンからチームに関わっていたメンバーだけでなく、即戦力となる新選手の獲得も当然必要だ。
ここ2シーズン、当ブログでも"ゴール前での力強さの不足"という言葉は1度や2度でなく使ってきた。
もちろんその責任をフォワード陣だけに押し付けるつもりはないが、2014年、2015年のなでしこ1部得点女王であり、日本代表クラスの選手を獲得して補うという考え方は非常にシンプル且つ明快で、強い期待を抱かせてくれるものだ。
菅澤個人に目を向けると、日本代表にはコンスタントに呼ばれてはいるものの、代表の中で存在感を発揮するという意味では殻を破り切れていない印象を持つ。
ある一面からの原因分析だが、ジェフの趣向するサッカーが代表のサッカーと異なるという事があるかもしれない。
もちろんレッズレディースも石原監督になり、なでしこジャパンも高倉監督に代わって、サッカーのスタイルはこれまでと全く同じということはないだろうが、レッズレディースが目指す戦い方はきっと代表で求められるプレーに繋がるものが多いはずだ。
具体的には前線に張ってゴールに直結するプレーだけに専念するのではなく、ポゼッションを高める中で組立でボールに多く触れ、たくさんの選手と関わりながらいくつかの選択肢から最良のものを選んでいくプレーが要求されるだろう。
本人も述べているようにまずは得点女王への返り咲きを目指し、そして浦和のエースから日本のエースへと飛躍することを期待する。
たくさんのゴールシーンを楽しみにしている。
その前に明日からのアルガルベカップでの活躍を楽しみに、そして個人としての結果を持ち帰ってきてもらいたい。
以上。