4■この世界の真実 生き方~真実の眼鏡~ 次のような方は読んでみてください

・人生がうまくいっていない

・世の中の真実を知りたい

・何かモヤモヤっとしている

・本来の自分を知りたい

・見えない世界に興味がある

・何か満たされていない


主人公マリと師匠の愛子が不思議な体験を通じてこの世界の真実と生き方を教えてくれます

 

初めての方はこちらか

↓↓↓

第1話

 

登場人物
主人公:マリ…思ったことが顔に出る普通のOL
占い師:愛子…マリの師匠的な存在。男好き。
?:ナミ…あの世のガイド

 

 

それにしてもあの世というのは不思議な世界だ。

 

 

同じようにみえて色々違っている。

 

 

食べ物にしても私からみると異様なものでも、実際食べてみるとすごく美味しい。

 

 

お店にしてもかなり進化しているし、満足するものを与えてくれる。

 

 

店員さんの対応もとても素晴らしい。

 

 

こんな世界が私たちの世界でも実現するばいいんだけどな。

 

 

そんなことを考えていると1つの疑問が浮かんだ。

 

 

あの世はこんなにいい世界なのに何でわざわざ人間として生まれていくのだろうか?

 

 

このままこっちの世界で暮らしているほうがいいんじゃないかしら。

 

 

ナミさんに聞いてみようかしら。

 

 

でもナミさんはその答えを知っているのだろうか。

 

 

いや、色々考えてもしょうがない、ハンバーグ豆大福を食べているナミさんに質問してみた。

 

 

「私こっちの世界で一部ですが体験させてもらってます。とても素晴らしい世界だと感じています」

 

 

「あら、それはいいことね」

 

 

「でも疑問があるのですが」

 

 

「あら、なあに?」

 

 

「こんなにいい世界ならなんでわざわざ人間として生まれていかなくてはいけないのですか?」

 

 

ナミさんの手がとまった。

 

 

何かまずい質問をしてしまったのだろうか。

 

 

「そうね、まだあなたにはこっちの世界の全部を見せてないからね」

 

 

お茶を飲みながら何やら考えているようだ。

 

 

「魂だけの世界もあれば、今のように人間の格好をしている世界もあるのよ」

 

 

「さらに言えばあなた達のいう地獄というところも存在しているわ」

 

 

えっ、地獄って本当にあるんだ。

 

 

私大丈夫かしら。

 

 

何か急に不安になってきた。

 

 

「あら、そんなに不安がらなくていいわよ」

 

 

いや、だって…、魂黒いし。

 

 

地獄には行きたくないし。

 

 

「そうね、何故人間として生まれていくのか」

 

 

「ヒントを与えるわ」

 

 

「えっ、答えじゃないんですか?」

 

 

「次に来た時に答えようかしら」

 

 

次に来た時?

 

 

「なんで今じゃないんですか?」

 

 

「ほら、あなた体を見てみなさい」

 

 

ナミさんに言われたように自分の体を見てみると、体が透明になってきている。

 

 

えっ、何これ。

 

 

「ここにいられるのはここまでね」

 

 

えっ、そんな。

 

 

「だからヒントを与えると言ったのよ。ちゃんと聞くのよ」

 

 

「ヒント1、満足を超える先には何がある」

「ヒント2、しあわせってなんだ」

「ヒント3、『現実』ってなんだ」

 

 

ちょ、ちょ、ちょっと。

 

 

「ヒント忘れないでよ」

 

 

急なことで何をどうすればいいのかわからない。

 

 

そういっている間に段々体が消えかかっている。

 

 

「次に来るときまで考えてくるのよ」

 

 

えっと、この3つを忘れないでか。

 

 

あまりにも急な出来事に何をどうしていいのかわからないが、とりあえず3つのヒントだけは忘れないようにしないと思った。

 

 

………。

 

 

 

 

………。

 

 

 

 

………。

 

 

気づくとベッドの上に寝ている自分がいた。

 

 

あれっ?

 

 

ここは?

 

 

今自分がどこで何をしているのかわからなかった。

 

 

ベッドの上で寝ていることは間違いない。

 

 

でもここはどこ?

 

 

いや、見たことがある天井だ。

 

 

ここは愛子さんの店のベッドの上だ。

 

 

愛子さんの店のベッドの上はわかっているが、現実がよくわからない。

 

 

頭が何やら混乱しているようだ。

 

 

まずは怠い体を起こしてみることにした。

 

 

あー、怠いし眠い。

 

 

体と頭が現実についてこれてない。

 

 

隣の部屋に愛子さんがいるだろう。

 

 

それだけはわかっている。

 

 

重い体を何とかベッドから動かし、フラフラと歩き出した。

 

 

ドアを開けると一瞬目が眩んだが、そこには愛子さんがいた。

 

 

「あら、目覚めたようね」

 

 

愛子さんの姿と声を聞いて少し現実に戻ってきた。

 

 

「まあ、そこに座りなさいよ。濃いお茶を用意するわ」

 

 

椅子に座り、何故私はベッドで寝ていたのだろうか考えてみた。

 

 

あの世のことが強烈なインパクトのためいまいち思い出せない。

 

 

しばらく考えていると愛子さんがお茶を持ってきてくれた。

 

 

「はい、これで目を覚ましなさい」

 

 

出されてきた濃厚な緑色のお茶を一口飲んでみたが、見た目通りかなり苦かった。

 

 

でもそのおかげで少し目が覚めた。

 

 

ん、そういえばお茶を飲んで眠くなった記憶が蘇ってきた。

 

 

愛子さんのお茶を飲んだら強烈に眠くなって、………、そのあと記憶がない。

 

 

段々思い出してきたかも。

 

 

「愛子さん前飲んだお茶に何か入れなかったですか?」

 

 

「いや、何も入れてないわよ。ましてや眠り薬なんて」

 

 

とぼけた回答をしている。

 

 

完全にからかっている。

 

 

眠り薬を入れたから強烈に眠くなったのか。

 

 

「何で眠り薬を入れたのですか?」

 

 

「いや、入れてないわよ」

 

 

ちょっと、イラっとすると

 

 

「まあまあ、そうイライラしないの」

 

 

いやいや、愛子さんのせいでしょ。

 

 

「ちょっと試してみたかったのよ」

 

 

「何をですか?」

 

 

「メガネをかけたまま眠ったら、あの世を体験できるかなって思って」

 

 

やっぱり試されたのね。

 

 

「で、どうだったの?」

 

 

で、どうだったのじゃないでしょ。

 

 

人を実験扱いするなんて。

 

 

と言ったもののあの世の体験を愛子さんに話したい。

 

 

仕方ないからちゃんと答えることにした。

 

 

 

続きは59話でお会いしましょう!

 

 

こんなのも書いています。

 

「雄太」と「里美」がビジネスマンとして

何をやっていくかをマインドを通して学んでいるブログです

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓