5年2組の話です。
ある男の子の水筒がなくなりました。
(こんな水筒いいなー)
「俺の水筒がねぇー!」
大声で叫びだしました。
「さっきまでここにあったのに…」
あまりにも大騒ぎするので、みんなで探すことになりました。
でも、まったく見つかりません。
「2時間目の休み時間には私見たよ」
「3時間目の授業中はあったぞ」
いつまではあった、という証言が
いろいろ出てきます。
そしてついに、
『誰かが隠したんじゃないのか?』
みんながみんなを疑い出しました。
担任の先生も巻き込んで1時限を潰しての捜索になりました。
流れはもう、
『誰かが隠した』
ということに定まっていました。
「誰が隠したんだっ?正直に言えよ」
とクラスのリーダーらしき子が言います。
そこで先生が、
「もういい、全員目をつむれ」
「正直に手を上げて先生にだけ教えてくれ。これで、もう誰がやったとか言うのは無しにしよう」
と言いました。
でも…
名乗り出る者はありませんでした。
「先生が何とかするから、みんなはもう誰がやったとか探さないように」
と先生は言い、教室をあとにしました。
先生はその男の子の親御さんに説明するために、その子と一緒にその子の家に
向かいました。
「ただいまー」
元気に帰ってきた男の子にお母さんが
「あんた今日、下駄箱の上に水筒忘れていったね」「NOーーーーーーー!」
…
人の記憶なんてこんなもんですよね(笑)。
いつも同じ机の上に、当たり前のように大きな水筒が置いてあったら、常に
そこにあるような気がしてしまいます。
「2時限目まではあった」などという記憶は、昨日までに脳に刷り込まれた
映像だったのです。
あるのが当たり前という現実だったのです。
人そろぞれの『現実』とは恐ろしいです。
なぜなら、真実をも変えてしまうのですから。
このエピソードで、
私たちが大きな結果を出すためには
当たり前になるまでの刷り込みが
いかに大事か考えさせられました。
まず、現実(価値観、思考、環境などの包括的な言葉)を変えなければ、上手くいかない
のかもしれません。
よく成功者の方たちは、
「明確に具体的に描写できるまでイメージするとその事象は本当の事になる」
と口を揃えて言っていますが、
脳の機能を考慮するとやっぱマジのようです(笑)。
あなたはあなたの現実をどのように変えますか?
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
ノマドコンサルプロデューサー
小島くにひろ