冒頭に、「今月の動き」と題した総括が掲載されています。
最新号の6月では、
「6月の現状判断DIは、前月比 13.6 ポイント上昇の 49.6 となり、
3か月連続で上昇した。景気の現状は、東日本大震災の影響による
厳しさが残るものの、持ち直しの動きがみられる。」
と景気が上向きつつあると強調しています。
しかし、本当にそうでしょうか。私の会社「株式会社ユニコン」がある池袋は、
東京でも指折りの繁華街ですが、最近、景気はさらに悪くなっている
のではないかと感じています。以下の写真をご覧ください。

写真左奥のシャッターが閉まっているのは、最近、閉店した
大手スポーツ用品メーカーの直営店です。大型店で品揃えが
豊富で、何度か利用したのですが、撤退したようです。

白い目隠した建物の1、2階には有名ジーンズ・メーカーの大型店
がありましたが、閉店しました。
上の2枚の写真は6日に撮影したもので、場所も明治通りを挟んで
向き合うようにある店です。
この二店に共通しているのは、知名度があり、若者が対象であること、
価格帯は一流品ですから、量販店より高い。売り場面積が広いので、
オペレーションコストが高いことなどでしょうか。
リーマン・ショックから3年近く経っているので、その時は、乗りきれた
のですが、今回の東日本大震災後の景気低迷は耐え切れなかったようです。
若い世代の可処分所得が低下しているからだと思います。
政府は、景気が上向いていると発表しましたが、池袋を歩いていると、
底ばい状態が続いているとしか思えません。事実、西武、東武の
二大百貨店は、夏物最終バーゲンと称して、モノによっては、半値にする
など、大幅にディスカウントしています。デフレが進行しているのです。
政府は、この現実を直視して、デフレ阻止に動くべきです。
増税している時ではありません。欧米がリセッションに入ったのですから
このままでは、日本もさらに景気が悪化することは想像に難くありません。
菅総理は独裁者などと揶揄されているのですから、開き直って、経済対策
も行ってほしいものです。