カルテセットは、昨日のセットマスターに診療内容も組み合わせて
おくものです。
傷病名+処方セット+診療内容(主訴、所見、評価、治療計画)
ここで、誤解のないように説明しますが、診療内容は傷病名に対して、
一般的に想定される内容を、あらかじめ設定しておくのですが、
これは、医師のカルテ入力時間を短縮するために行うもので、
画一的に同じ診療を行うということではありません。
ですから、診療内容は患者様の状況で、毎回、追加や変更が発生します。
カルテセットを利用すれば、追加や変更点だけを入力すればよいので、
カルテ作成時間は紙カルテと同じか、それより速くなるのです。
カルテセットの実例をいくつか紹介します。
1 アトピー性皮膚炎

傷病名 アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏症(2つの傷病名がセット)
処方セット 外用薬、内服薬のセットが3種類あります。
診療内容 想定される主訴、所見の必須事項が登録されています。
このアトピー性皮膚炎セットを選択すると、以上の項目が
本日のカルテに入力されます。残りの必要事項を入力すれば
カルテ作成、処方が終了です。
2 リウマチ疑い

傷病名 関節リウマチ、手指関節炎(2つの傷病名がセット)
処方セット 画像診断、検査を数種類
診療内容 想定される主訴、所見の必須事項
アトピー性皮膚炎と同じく、このセットを選択して、
残りの必要事項を入力します。
以上のように、カルテセットは各診療科で頻度の高い疾患について
用意しておくと、診療がスムーズに行えます。
特に、一日の来院数が多い単科(皮膚科、耳鼻咽喉科、整形外科、眼科)
では必須の機能です。