レセプト電子請求の確認試験(電子媒体) | セカンドライフの生きがい

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医療事務システム開発・販売会社を譲渡後、61歳でセカンドライフに入りました。別の仕事を続けながら生きがいを探す日々です。

レセプト電子請求実施までの過程をご紹介していますが、
今回は確認試験または接続試験についてです。

前回から間があきましたので、レセプト電子請求の準備事項を再掲します。

レセプト電子請求の準備

1 レセプト発行システム調達(レセコン、電子カルテ)
2 電子レセプトの提出方法の選択(オンラインまたは電子媒体)
3 電子レセプトによる費用の請求の届出作成と提出
  (支払基金、国保連合会)
  オンライン請求の場合、電子証明書発行依頼書も提出(支払基金)

次の準備事項が、

レセプト電子請求の試験

試験というのは、医療機関が作成した電子レセプトのデータが
審査機関できちんと受け取れるかどうか確認するものです。

FDやCD-Rなどの電子媒体の場合は、確認試験といいます。
オンライン請求は、接続試験といいます。

どちらも審査機関に提出した電子レセプトにエラーが起きないか確認すること
を目的としていますが、義務付けられているわけではなく、任意です。

当社システムでは、お客様に原則として試験を行っていただいています。

理由は、薬剤や診療行為などの点数に関わる項目は、基本マスターでしか
入力できないので、問題ありませんが、傷病名はワープロ入力も可能な
ためコード化処理の漏れがありうる
からです。

電子レセプトに問題がある場合は、エラーとして結果が審査機関から送付
されますから、問題箇所を確認・修正する
ことができるのです。

レセプト電子請求の確認試験接続試験は、作業と書類に違いがあります。

次に、各試験の概要をご紹介します。

確認試験の概要(電子媒体による電子請求)

1 確認試験依頼書の作成と提出

  必要事項を記入して、支払基金と国保連合会に、
  確認試験を行う前月の20日までに提出します。

  試験は毎月一度しか受けることができません。

$鶴田真一郎のブログ-確認試験依頼書

2 試験用電子媒体の作成と提出

  レセプト電子請求に使用する電子媒体はFD、CD-R、MOの
  3種類ありますが、CD-R以外の媒体は価格や生産の問題
  があり、これからは利用できません。
  
  CD-Rについて説明します。
  
  ① CD-Rドライブ準備(システムに内蔵していない場合は外付け)
  ② CD-Rメディア準備(無地のプリンタブルタイプ)
    注 メディアにシール貼りは禁止です。
  ③ CD-Rソフト(レセプト作成システムに標準装備していない時)
   
$鶴田真一郎のブログ-CD-R表記

当社のレセコン「ユニ・メディカル」電子カルテ「ユニカルテ」の場合
最近販売しているシステムでは、CD-Rドライブ、ソフトとも標準装備です。
メディアは手書きすることもできますが、きれいに記入できませんから、
あらかじめ当社で医療機関情報を印刷したCD-Rを販売しています。
なお、書き換えができるCD-RWは使用できません。

作成した試験用CD-Rは試験依頼書を提出した翌月の10日までに
各審査機関に送付します。


結果はその月の20日ごろ書類で返送されます。

エラーがなければ本稼働に移行します。
(エラーがあっても修正が容易な場合は再試験は行いません。)

以上が、レセプト電子請求確認試験の概要です。

次回は、接続試験について説明します。