BLACK GATE デラックスT&Tレビュー翻訳④ ルール2/4 セービング・ロール | TRPG読み専の隠れ家

コアメカニクス1:セービング・ロール

 

最初のメカニクスはセービング・ロールです。 古いルールゆえのこの名称は正直言ってちょっと古風で、今ではその役割はもっと拡大しています。いにしえの時代には、セービングロールまたはセーヴィングスローは、あなたのキャラクターに降りかかる厄介事を回避するためのものでした。 T&Tのセービングロール(または「SR」) はそのように使用することもできますが、それはまだその役割の一部に過ぎません。それは本質的には、あなたが何かをすることに成功したかどうかを判定するために行われるダイスロールであり、「解決ロール」、「アクションロール」、または「タスクロール」でさえあります。それらはほとんどの場合、能力値に明確に結び付けられています。なのであなたは、「体力度のSR」や「知性度のSR」などを行うことができます。

 

SRを行う際には、2d6を振ってあなたの能力値を追加し、目標値を上回ろうと試みます。 セービングロールにはレベルがあり(たとえば、基本的な幸運ロールは「幸運度のレベル1セービングロール」です)、目標値は15プラス(レベルx 5)として計算されます。レベル1のSR(「L1SR」)目標値は20、L2SRは目標値25、というようになります。 2d6を振ると振り足しになり、またダイスを転がすことができます。つまり、運が良ければ、一見不可能なSRでも成功する可能性があります。

 

あなたがSRを用いてどれだけのことができるのかは、それが依って立つ能力値の値、そしてあなたが自分が何をしているかをどれほど上手く説明するかによって変わってきます。 この後者の点は、T&Tを理解する上で極めて重要です。SRが何をカバーしているかについて厳密な一連の規則はありませんが、それは解釈と交渉のプロセスです。 どちらが腕相撲コンテストに勝つかを決めるために判定を行うことになったなら、たいていの場合あなたは体力度のSRを行うことでしょう。しかしあなたがあなたの対戦相手にウィンクして彼を誘惑すると自分の行動を説明するのなら、多分あなたは代わりに魅力度でのSRを行うことができます。 創造的であれ――ゲームはそう歌いかけているのです。

 

DT&Tは第7版ゲームで導入されたルール、すなわち『タレント』を取り入れています。 タレントは、あなたのキャラクターが特に得意なこと、あなたのセービングロールに修正を与えるそのキャラクターの専門分野です。 DT&Tのルールはタレントの例を提供しており、それらの例はかなり具体的なものとして提示されています。例えば、 鍵のピッキング 、 歴史知識 、 動物飼育などです。他のゲームでは、これらはスキルに相当します。 しかし、それはスキルではありません。 タレントを特別な能力、あるいは性格特性として定義するのを阻むものは何もありません。 あなたはタレントとしてSmells Metal(鉱物探知)を持つドワーフ 、またはHates Dwarves(「ドワーフへの嫌悪」)を持つゴブリンを作ることができます。 タレントの修正値は、適切なとき(つまり効果的にそれを記述できるとき)にセービングロール( 任意の能力値のセービングロール)に追加することができます。 デフォルトのタレントによる修正値は+3ですが、+ 7、+ 9などに増やすことができます。 あなたは少なくとも1つのタレントを持ってプレイを開始します。そしてあなたのキャラクターが成長するにつれ、あなたはより多くのタレントを得ることができます。

 

つまり、タレントは他のゲームではしばしばスキルによって占められるスペースを占めはしますがそれにとどまらず、たとえばあなたがこのゲームをFate(訳注:海外TRPG、未訳)のようにプレイしようと思うならば、advantages, special abilities, relationships, personality characteristics, そしてaspectsのようにすら使うことができます。 それは意図的に多用途であり、あなたのプレイスタイルに合わせて簡単に調整することができます。あなたの好きなように、より具体的かつシミュレーション的にも、あるいは抽象的かつ物語主義的にも。