令和4年1月某日晴れ気温10°しかし風は冷たい。田畑が広がり、細かい路地が入り組む集落。水道管補修工事により通行止め。

 

田舎道につき誰も来ないだろうと思っていたが、近くにちょっと名の知れた名所があるらしくけっこう話かけられる。

 

「XXXXXに行きたいんですが」

「夜(帰り)は通れますか?」

「工事はいつまでですか?」

 

中でもやっかいなのが「まわり道はありますか?」だ。

初めて来る人も多く、土地勘は無い。無論、僕もよく知らない土地だ。特に大きめのRV車(SUV)で来られた日にゃ、まわり道が通れるか自信も保証も無いのである。ウソを教えられたと恨まれても困ってしまうのだ…

 

 

先輩氏に相談すると、初めての現場は1時間ほど早めに行き、自分で実際に「まわり道」を通ってみるという。その責任感に思わず心の中で「あっぱれ!」と叫んでいた。思い返せば、立場が逆ならきっと僕も警備員に「まわり道はどう行けばいいんですか?」って訊くだろうなぁ、と思った次第。

 

 

やってみないとわからない、影の努力や苦労がどんな仕事にもあるものである。