「いい音とは何となくわかるんですが」

「どうしてこんな音が出るんですか」

 

「そこが問題なんです」

「わからないんです」

 

「えっ、なぜですか」

 

「ただの思い付きでやったものがこんな結果になったんです」

「もちろん、何となく、それなりに調べてのことなんですが、かなりいい加減です」

「何せ、測定機器やアプリなんかは一つも持っていませんから。

「これから実証しようと思いましたが、どうも、いばらの道のようです」

「私にとっては、能力不足のようです」

 

「こんなものを持ってきて、一応、その道の人みたいに測定とやらをやってみましたが、ソフトの使い方もわからず、更に、出てきた結果をどう判断していいかもわからず、結局、データを集めるだけにとどまっています」

「恐らく、声紋分析みたいなことをやらないと判らないんじゃないかと思います」

どうしてここにこういう機械があるのか不思議です」

「随分前の機械で、動くかどうかわかりませんでしたが、とりあえずスイッチを入れたら、動きませんでした。電源スイッチらしきものを探して、いろいろやってみましたが、駄目でした」

「やっぱり壊れている。推定20年以上前の機械だと思いますから当然かもしれませんね」

「あきらめかけていた時に、電池の蓋に気づきました。ひょっとしたら電池が入っていないかもしれないと思い、ホームセンターまで走りました。同じ形式の電池を入れてスイッチらしきものを入れましたが動きません。あきらめました」

「やっぱりか、と断念しました」

「箱に仕舞いかけた時でした。針がピクリと動きました。動いた」

「またしても、何故なんだろうと思いました。しかし、動いたことはよかったよかった。でも、動作は正常じゃないかもしれない。あてにはできないかもしれないと思いました」

「マニュアルを読み、理解しようとしましたが無理でした」

「とりあえず何でもいいから、出てきたデータを記録しておこうと、全て手書きで記録しました」

「これがどう役に立つのかわかりません」

 

やっぱりいばらの道です。これから勉強は無理だと思いますが、しかし・・・・・