今はまだ検証中

 

ピエロがとんでもない音を運んできました。

どこから運んできたのか、聴いたこともない音です。

 

「いやいや、いつも聞いている音ですよ」

「うそ」「聞いたことないけど」

「どこからか持ってきたのでも、作ったものでもありません」

「私だけじゃなく、誰でもこの音再現できますよ」

「もともと誰でも持っている音ですから」

「でも、検証は難しいですね。機械で計っても思った結果は出てきませんから」

「えっ、なぜなの」

「そこまで計測技術が進んでいないんですよ」

「恐らくAIでも無理でしょうね」

「わかるのは人間だけですよ」

「初めから意図して全部を制作すれば似たような音を出すことが出来ると思いますが、それでもなかなか作るのがむづかしいところがありますね」

「でも、誰でも持っている音ですから、再現するのは簡単ですよ」

「要らない音を消してしまえば、はっきり聞こえますから」

「目の前の人と話をしているときに、隣で大きな声で話をしている人がいれば、うるさくてしっかりお話しできないでしょう」

「その隣の方に遠慮してもらうか、自分らが場所を変えればことは足りますから」

「それといっしょですよ」

「防音や遮音、吸音とか、そんな言葉を聞かれたことがあるでしょう」

「それをすればいいんですよ」

「でも、音には波があり、それは物理的に動くし、質量もあるようだから、無くしてしまうにはチョットてこずるかもわかりませんね」

「でも皆さん持っている音だから、てこずっても無くなってしまうことはありませんよ」

「ふ~ん」

「はて、この音どんな音に聞こえますか」

「そうそう、臨場感というか、ライブ感というか、演奏会場その場にいるような感じになります。楽器の音やボーカルさんの声がはっきり明確に聞こえますし、歌われている位置もはっきりわかります」

「こんなに繊細な音は聞いたことがありません」

「でもその音は、もともとこのCDに収められている音ですよ」

「うそでしょ、何か仕掛けがあるんじゃないですか」

「そうですね、仕掛けといえば、無いことはありません」

「これを、私のおなかの中に入れました」

「ただそれだけです」

「それは何ですか」

「さっき言ったでしょう。防音とか遮音とか吸音などと」

「そのための物ですよ」

「でも、複雑なものじゃありません」

「作ろうと思えばだれにでもできます」「特別なものではありません」

「やってみてはいかがですか」