妙円寺とは関ケ原で戦った武将の一人島津義弘の菩提寺で、鹿児島の隣町の日置市にあります。
負けた西軍であった義弘は敵中を正面突破して薩摩に逃げ帰って来たので、その偉業?を称えて菩提寺の妙円寺詣りが始まったらしい。
しかし元々の妙円寺は廃仏毀釈で無くなったので、今お参りする場所は近くにある徳重神社。
毎年10月下旬、鹿児島市(あるいは他の町から)徳重神社までの約20Kmを歩いて参拝する行事が行われますが、現在は秋の一日、町から町を歩こうという健康志向の意識の方が強いと思われます。
本番は来週末なのですが、昨日急遽思い立って歩くことにしました。当日は参拝者が多くて混むので。
自宅を出て、
市街地を抜けるまで1時間半もかかります。
後は田舎道を歩きます、
路傍の花々を愛でながら(それしかする事がない)。
なるべく静かな道を選んで歩く。お腹が空いた・・・
と感じた頃、あ、昼飯が来た!(笑)
日置市との境。ここから広い歩道を歩く事が出来ますが、まだ残り9Km。
歩道には、関ヶ原の戦いに参加した藩の旗と武将の名前が。
全部は紹介できませんが、この行事の主人公はこの人。
この武将の名前は出たかな?
津軽藩が参加していたのは知りませんでした。
捨て駒になって義弘の敗走を助けた豊久も忘れてはいけない。
後、この人も忘れてはいけませんね(笑)。
だいぶ日が傾いて来た頃、日置市(伊集院)の町が近づきました。ここから未だ3Km。
正直に言うと、20Kmなんかどうって事ないと思っていた。ところが残り5Km辺りからふくらはぎと足の裏が痛み始めて、最後はきつかった(笑)。
5時間ほどで着く予定が6時間近くかかってようやく到着。やれやれです。
それでも、一応丁寧にお参りしてから一休み。
さて、帰りはどうしよう?5Km戻った場所に家内が車を置いて来たのですが、もう遅いし歩きたくない(笑)。駅でタクシーを拾おうとしたら、幸運にもバスが出る所でした。
下はバスから撮った、島津義弘像。
車に帰り着いたのは日没後、6時。ほんとに日没が早くなった・・
そして、家に帰り着いたの6時半。6時間かけて歩いた距離を、車で30分でした。距離22Km。
何と我々は普段楽をしている事か・・・。
日頃自転車に乗っていても、長距離を歩くとなるとまた話が違うと改めて感じた次第。
古を 頭の隅に 知る日かな
The history may be true
But they are the past
Sometimes it is hard to believe