テーブルと男の子の顔を交互に見た


映っているのは確かに男の子の顔だが…

何であんなに憎しみに満ちた表情なんだろ…



店のオーナーが
かまちゃんを探しにきた



何でこんな所にいるんだい?(勿論英語で)かまちゃんはオーナーにテーブルに映った男の子の顔を見るように小声で耳打ちした


その時、デザートが運ばれ男の子の前にも大きな皿が置かれてしまった


オーナーは何を言ってるんだい!?と訳がわからない表情で両手振り上げ首を振った



かまちゃんの腕を掴んで引っ張って連れていこうとしたオーナーを静止して、テーブルを回って母親の膝に座る男の子の横からsorryと言ってアイスケーキが乗った皿を持ち上げた



男の子は泣き出し、この失礼極まりない東洋人にブーイングの嵐



手足をばたつかせ怒っている男の子の顔は、眉間にしわを寄せ、小さな歯を牙のように剥き出しにして、泣き声からは時々、がるる~と、うなり声がもれる



一瞬オオカミ!?
とも思った



なぜ、可愛い男の子がオオカミのように見えたのか



後々わかった事は男の子の家は代々狩猟を趣味として数多くの動物達を仕留めてきたという事だけ…



その中にもオオカミがいたのか、それとも数々の仕留められた動物達の恨みが憑いているのだろうか…。

かまちゃんの話




ダンス留学
してた時
ショーパブで
踊らせてもらってた



オーナーの
友達に気に入られ家に招待された



郊外の高級住宅街
ガレージには
数台の高級車
プールがあるのは
当たり前で
庭も広々として
とにかくアメリカ
らしいスケールのデカさに驚いた



招待客も
半端なく多い
立食形式で
生演奏のバンド
の曲に合わせて
シャンパン片手
に皆陽気に踊る



かまちゃんは英語は、お手のものだからコミュニケーションには自信があったらしいが

肝心の気の利いたアメリカンジョークまでは言えない


かまちゃん向こうでは、そっち系の男性に人気があり次々とアプローチを受けるが、上手くかわせない



そんな時はオーナーの奥さんが助けてくれる…
奥さんは恰幅のいいマダムって感じで、いつもジョークをいい助けだしてくれるらしいが、かまちゃんには、その意味が解らないらしい…



ただ皆、
I'm sorry
そんな風には見えなかったよ~と笑いながら去って行くらしい…??



前置きはこのぐらいにして…



招待客の中には子供連れもいて、子供達は一同ダイニングテーブルで食事をとっていた…


その中に気になる子供がいる
男の子だ


子供といっても二歳前ぐらいだろうか


母親の膝の上に座らされている



ダイニングテーブルは20名程が座れるかなり大きなもので、脚は金色(メッキなのかは解らない)テーブル自体は白色で
鏡のように天井
の照明が映っていた…



一通り食事は終わったようで皆デザートを待っている


かまちゃんは窓際に立ち子供達の様子を見ていた…



一緒にどうぞ
と勧められたが
軽く会釈をして
断った…



暫く子供達を
見ていたが
どうも先程の
男の子が気になる
少し場所を移動
して男の子の
向かい側に立ち
様子を見た



時々 母親の顔を見上げてニッコリ笑い どこにでもいる可愛い男の子なんだけど…?



何か引っ掛かる



前を向いた男の子と目が合い笑ってくれた…何気なくテーブルを見ると笑っている男の子とは別の顔が映っていた…



確かに、その男の子が映っているのだが、眉間にシワを寄せ口を歪ませた恐ろしい顔だった…



次回つづく…
コタツ布団をよじ登る姿がまた面白くて



ジイッと見ていると目があった…



目が合うなり
チッと舌打ちしたようで…それでもまたよじ登りコタツのテーブルの上にきて何も置いてないのに腹を立てたのか横目でギロってにらみをきかせた…



冷蔵庫の中にゼリーがあるのを思い出し、逃げないように、そろりそろり後ろ向きで目を離さないように冷蔵庫まで歩いて行きサッとゼリーを取り洗いかごからスプーンと皿をとった



ゼリーの蓋を開けるのに手間取って後ろを振り向くとコタツの上にはいなくて…



がっかりして前を向くと台所の流しの上の出窓の所に立っていた…



あわててゼリーを皿に出し、スプーンと一緒に出窓の所に置いてコタツにもどった



しばらくして見に行くと出窓に置いたゼリーはそのままで小さな人はいなくなっていた



それからは時々現れて、冷蔵庫の中食器棚のお皿の上など、一番驚いたのは父の靴の中にもいた事…



でも春になる頃には姿を見せなくなった…



あれは何だったんだろう…



いつも家で一人お留守番をしている時に現れていたので おそらく自分が作り出した幻想か幻だったのか…


でもね…二年後に引っ越しがあったんだけど冷蔵庫の後ろから、干からびてカチカチになった あのかじりかけのプチシューが出てきたんだよ…