ある中学校…


Nさんは今日も
体育館倉庫の中
にいます…


お願い あけて~

何回か叫んだあと

外の気配がなくなると叫ぶのをやめ奥の体操マット
に腰かけて
誰かが扉をあけるのを待ちます…


中は真っ暗
だんだん目が
なれてくると
扉を背に
外からもれてくる細い糸のような明かりが倉庫の中を照らし全体が見えてくるのです…


しばらくたって
外に誰かの気配がすると、すすり泣きをして待ち 扉があくと 走って教室に戻ります…


走っていくNさんを見て皆喜んで大笑い…


走り去るNさんはというと 走りながら舌をペロッと出し 心の中でつぶやくのです…

フフッ
馬鹿なやつら~


大丈夫だったあせる?こっそり話しかけてくる優しい?
人も何人かいた…

でもNさんも悪いのです…


転校初日
制服を着ず
私服で登校したのです…


カタログから
飛び出したようなティーンズブランドの服を着て…


これがまずかった

はじめて体育館倉庫に閉じ込められた時…


真っ暗で恐くて
泣いていました…
ヒックヒック泣きながら…誰かが扉をあけるのを待っていました…

しばらくすると泣き止んで扉の前に座り顔を膝にうづめていると


奥の方で何かの気配に気がついて…

カタッカタッ
ミシッミシッ


ネズミかしら?


顔をうづめたまま耳で聞いていると誰かが近づいてくる気配…


顔を少し上げると誰かの靴先が見えたのです…


次回つづく…
いつも私のブログを読んで下さってありがとうございます。


私は今、大きな試練の中にいます。

どこを見ても真っ暗闇…
どちらの方向へ進めばいいのかわからないでいます。

暗闇の中に ただひとり…


目を凝らして
よく見ると 三つの小さな光が見えています。


三つの光のうち
どの光へと向かえばいいのだろうか

わからないから進めない…


このまま この暗闇の中にずっと
たたずんでいようか…


いいえ それはできません…


このまま たたずんでいればいるほど 変わらない考え 行動 息づかいさえも 何もかもが同じになってしまうから…


答えはわかっているのに どうしても向かう光がわかないのです…


頭では理解できても心がゆうことをきかない…


信じればわかり合える

愛すれば愛される
よい行いをすれば報われる

誰かがそう言って高い評価を受け
絶讚されていたけれど…


本当にそうなのですか?

誰もが当てはまる事実なのですか?

だったら

なぜ… なぜ…?
哀しみにくれる人たち

自分を見失ってしまった人々

こんなにも沢山
いるはずないじゃないですか……
両脇を抱えられ
何とかテントに
たどり着いた



そのままテントの中で眠ってしまって…


朝早く目覚め
体を起こし
しばらくボッー
としていた…
まだ体が重だるい

横に寝ていた女子が…
腰をぬかせて泣いちゃうなんて、かなり怖がりなんだね
皆 かわいい~ってゆってたわよ


……。


結局K君は…
急性アルコール中毒じゃないかってあのまま病院へ行ったきり、まだ帰ってこないらしい…


7時を過ぎると
皆が起きだし
朝食の準備を始めた


朝食の後 K君を運んだ人が帰ってきた…


容態は大した事はなく点滴が終われば帰れるらしい…

車でK君を迎えに村の診療所へ寄って自宅まで送って行くという…


自分は皆と一緒にバスで帰るつもりでいたが、一緒に自宅まで送るといってくれたので便乗した



診療所はキャンプ場から直ぐの所にあり

外観とは違い
中へ入ると
まだ真新しい壁紙、除菌ケースに収められたスリッパ
診察室も3室あり
村の診療所にしては設備も整っていた


処置室に入ると
カーテンが引かれた向こうに点滴を終えたK君がベッドの上で横たわっていた…


声をかけると
照れくさそうに
あごをコクンと
つきだして
挨拶した…


どうやら大丈夫のようで安心した…

それとは別に
貧血気味なのか
自分は段々気分が悪くなり
その場でストンっとしゃがみ込んだ

しゃがみ込んだ先に目をやると… ベッド下の向こう側に昨晩の這いずり男の姿が…


驚いて
あっ!と後ろに尻もちをついた…


K君と入れ替わるように隣のベッドに寝かされ点滴がはじまる…


先にK君を送って夕方迎えに来るから~と処置室を出てゆく皆を見送りながら…
入り口の床に目をやると
よれたズボンの裾先が、すっと廊下へ出るのが見えたのです……