「おいで」
仰向けになったまま、まだ呼吸の整わないミオの手を取って体を起こす。
ぐったりと、力の入らない体を私に任せるミオが愛しい。
この部屋には、ベッドの他にちょっとしたテーブルとアームチェアのセットがある。
脚もしっかりしているし、背もたれも厚い。
このアームチェアはちょうどいい。
「そこに座って。浅くね、浅く」
言われるままに、ミオが浅く腰掛ける。
まだそれほどしっかり意識が戻っていないようなので、ミオがハンガーにかけておいてくれたネクタイを私が手にしても、気がつかずにいる。
腰掛けたミオに、膝立ちで向かい合う。
肘掛の上に、そっとミオの左手を乗せても特に反応はしなかったけれど、脚を開かせると、ほんの僅かに抵抗した。
眉を顰めながらミオが私を見る。
「ヨシタカさん?」
その肩を軽く押して、アームチェアの上で仰向かせる。
「心配はしなくていいよ。こっちには私が居るからね。そこから落ちることはない」
「え・・・」
左脚を足首から持ち上げて、ミオの左手首と左足首を、ネクタイで肘掛に絡めながら軽く縛る。
軽くといっても、身動きしたくらいで解けてしまっては役に立たない。
痕が残らないように、でも動けないように。
その手と足がしっかり結ばれてから、ミオは状況を理解したらしい。
「いや・・・。なにこれ・・・」
「動けないように。ミオが逃げられないように・・・」
右脚も足首から持ち上げて、両脚を大きく割ると、さっきよりも強くミオが抵抗する。
「ヨシタカさんっ」
「ねえ、ミオ」
ああ、綺麗だな・・・。
「展翅、って知ってる?」
「・・・」
「チョウは捕まえられて標本にされるとき、翅を広げられるんだよ」
「い・・・や・・・」
「こんなふうに・・・」
開かれた両脚と、私を受け入れてくれるミオのそこが、翅を広げたチョウのようだ。
広げた内腿を、指でなぞり、舌を這わせると、ミオの体が震え始める。