流行中の感染症 2022年 第19週 | mikenecoのブログ

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横須賀市 馬堀小児科医院 院長のブログです。

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こんにちはキャンディー

 

 

国立感染症研究所ホームページの感染症週報2022年19週の速報データが更新されました。

 

 

当院周辺でも局所的に新型コロナウイルス感染症が小児を中心に発生しています。

インフルエンザの流行はみられていません。

 

 

このブログでは、国立感染症研究所ホームページに公表される感染症発生数の情報を元に、当院のある神奈川県の感染症発生状況をお知らせさせて頂きます。

 

 

記事の後半に、増加傾向にある感染症や予防のための注意点をまとめていますのでそちらもお読み下さいウインク


 

公表されているのは、現在から約2週間前の数値ですが、おおよその流行状況を把握することができます。

※速報値のため、再集計の後に修正されることがあります。

 

 

尚、神奈川県以外の地域については文末のリンク 1からご確認いただくことができます。

 

 

【2022年第19週(5/9-5/15)の神奈川県の感染症発生動向】

(便宜上、一般の患者さんの生活に密接した疾患のみをピックアップしています)

 

 

※ ( )内は同年第1週からの累積数です。

「増減」には、前の週と比較して1週間当たりの発症数が増えた場合は+, 減った場合は-を付けた数字を示しています。数が前週と同じものには+, - を示していません。

 

* 新型コロナウイルス感染症の報告数については、神奈川県衛生研究所からの報告(リンク4)をもとにしています。

第17週については累積数の報告がありませんでした(18週にまとめて掲載された)ので空欄にしています。

 

全数把握疾患(週報告)(神奈川県):

  19週 累積 増減
新型コロナウイルス感染症 14039 558739 +3535
結核 11 340 +3
腸管出血性大腸菌感染症 1 20  
劇症型溶血性連鎖球菌感染症 1 24 -1
侵襲性インフルエンザ感染症 0 4  
侵襲性髄膜炎菌感染症 0 0  
侵襲性肺炎球菌感染症 1 24 +1
先天性風疹症候群 0 0  
破傷風 0 1  
百日咳 2 7 +1
風しん 0 0  
麻しん 0 0  
 
     
     

 
     

定点把握疾患(週報告)(神奈川県):
※ ( )内は定点医療機関当たりの報告数

  【 】内には、前の週と比較して1週間当たりの合計定点報告数が増えた場合は+, 減った場合は-を付けた数字を示しています。数が前週と同じものには+, - を示していません。

定点報告は県内すべての発生数を網羅してはいないので、報告数が無し(-)でも0件を意味しません。そのため、「-」の週からの増減数は示していません。

  第19週 定点 増減
インフルエンザ  - -  
RSウイルス感染症 7 0.03 +2
咽頭結膜熱(プール熱)   14 0.06 +7
A群溶連菌感染症 26 0.12 +11
感染性胃腸炎  1016 4.68 +475
水痘  19 0.09 +8
手足口病  6 0.03  
伝染性紅斑(りんご病)  3 0.01 -4
突発性発疹   81 0.37 +22
ヘルパンギーナ   4 0.02 +3
流行性耳下腺炎 7 0.03 +4
細菌性髄膜炎 - -  
無菌性髄膜炎 1 0.08  
マイコプラズマ感染症  - -  
ロタウイルス胃腸炎  - -  
     

 
     
     
     
     
     

まとめ:

新型コロナウイルス感染症の発生数は2021年の49週から引き続き大幅に増加傾向でしたが、増減を繰り返し、15週以降は順調に減少傾向を認めています。

19週は久しぶりに増加に転じましたが、GW後ということも影響しているかもしれません。

(日々報じられる新規感染者数からは乖離がありますが、ここでは2週間前の数値をお示ししています)

 

自身や家族が感染しないために、日頃から感染予防の心がけを続けることがとても大切です。

引き続き外出時はマスク(可能なら不織布マスク)を着けて生活しましょう。マスクから鼻が出ないようにしましょう。

 

体調が悪い時は無理して外出や登園・登校・出勤をせずに自宅で休むようにしましょう。

 

ご家庭では石鹸やハンドソープによる手洗い、外出先では消毒用アルコールによる手指消毒をし、規則正しい生活をして体調を整えて過ごし感染予防に努めましょう。

 

新型コロナウイルスワクチンを接種していない方で接種が可能な方は、検討のうえ接種を受けて頂けるようお願いします。

すでに感染した方も、ワクチンを受けることで新型コロナウイルスに対する免疫が高まり再感染の予防になります。

 

 

5-11歳の小児の接種も進められています。子供は、発熱などの副反応は大人に比べるととても少ないです。迷っている方は、小児科の主治医にご相談下さい。

 

接種済みの人が感染することもありますのでマスクや手洗い、ソーシャルディスタンスの保持などの基本的な対策は継続しましょう。

 

 

 

結核は再び2桁の発生数となりました。昨年1年間の神奈川県での発生数は1104例でした。。

BCGの接種対象月齢のお子さん(1歳未満)は忘れずに接種を受けましょう。

 

 

百日咳の登録が13週に県内で1件、18週に1件、19週に2件ありました。今後の動向を注意してみていく必要があります。

 

 

ロタウイルスによる胃腸炎が17週に3例(定点当たり0.27)登録されています。今後も注意して動向をみていく必要があります。

 

 

感染性胃腸炎は引き続き流行中です。14-17週は定点あたり3台で経過しています。18週は大幅に減って定点あたり2台でしたがGW期間が含まれていたため医療機関の休業により見かけ上減っていた可能性が考えられます。19週は、再び大幅に増加し定点当たり4を超えました。

今後も注意が必要と思われます。

 

吐物や下痢から感染しますので、感染予防のためにオムツ交換後やトイレから出た後・食事の前には毎回、石けんやハンドソープで手をよく洗いましょうくもり

 

 

水痘(水ぼうそう)は県内で2桁の発生が続いています。

定期接種の年齢のお子さん(1歳~2歳)は早めに接種を受けましょう。

ワクチンを受けていても、年数が経過した後に周囲で水痘の流行があったときは感染することがあります。ぽつぽつとしたかゆい発疹が出て、増えてきているようすがありましたら、登校・外出せずに受診してください。

 

水痘は軽い病気と思われがちですが、脳炎などの重篤な合併症が起こることもあります。

また、基礎疾患があり免疫抑制剤などを使用している人が水痘に罹ると死亡のリスクがあります。そのため、社会全体で水痘が流行しないようにすることが大切です。

 

まだ水痘にかかっていない人は、「もらう」ことを期待せずワクチンで予防しましょう。任意接種(自費)には年齢制限はありません(妊娠中は接種を受けられません)。

 

 

突発性発疹はその性質上、基本的に季節性の流行はありません。

 

 

(県内の詳細は、リンク3を参照下さい)

 

 

【データをご覧になる際の予備知識】流れ星

感染症発生数の報告は、全数把握疾患(全国で発生したすべての症例を数える)と、定点把握疾患(あらかじめ指定された医療機関からの報告症例を数える)があります。



定点は報告する疾患によって5種類(インフルエンザ定点、小児科定点、眼科定点、STD定点、基幹定点)があります。指定医療機関の数は地域の人口によって決められています。


神奈川県では、インフルエンザ定点185、小児科定点233、眼科定点52、STD(性感染症)定点70、基幹定点12の機関が指定されています。(当院は定点機関ではありません)

 
小児科定点機関からは、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎が集計されます。

 

 

今後もご注目下さいウインク

次回の更新予定は6月2日ごろです(国立感染症研究所の更新日の後です)。

 

 

 

リンク:

1.国立感染症研究所ホームページ IDWR速報データ 2022年第19週


2.神奈川県衛生研究所ホームページ 感染症情報センター 感染症発生動向調査

 

3.神奈川県衛生研究所ホームページ 週報

 

4. 神奈川県衛生研究所ホームページ 神奈川県新型コロナウイルス感染症情報(110)