ドルチェットのこと、ドリアーニという土地のこと、
畑での仕事のことなどなど…を聞きながら
既に多くの時間を彼女のブドウ畑で過ごしたあと。
まずはカンティーナに移動して
樽に入っている白を試飲。

縦型の上方開放槽についてニコレッタと話していて、
パカレ(フィリップ・パカレ)のところではUさんも
発酵槽に直接入ってピジュアージュしていたと言うと、
「えええー、だって蜘蛛とか昆虫とかいるでしょー、えーーー!?
私、やだあ~!」
などとかなり乙女な発言のニコレッタ。


1992年にわずか2ha弱の畑から始めたカンティーナも、
今では12haまでに。
設備も相応の規模です。

決して狭くはないカンティーナ内部だけど、
樽がところ狭しと並んでいてギュウギュウ。。
ニコレッタが、試飲するアイテムを間違えてグラスに注いでいたというハプニングがあり、
しかも当主自ら試飲しているのにしばらくそれに気づかなかったというオチ。
それでもニコレッタは
「あはははー、間違えたー!
全然わからなかったわー」
とあっけらかんとどこまでも明るい。
なんだか、いいなー。
(当主がそんなで大丈夫なの?と眉をひそめる向きもあるかもしれないけど
彼女がワインづくり、仕事に厳しいことは随所で伺い知れるし、
こんな間違いは、はっきり言って起きる。
それより何より、私たちを無駄に緊張させないところが素敵と思った)

少々雑然と、
でも何だか美しい。
1年以上前に来た時に撮ったのと同じ場所から撮ってみたくなった。
そんなに時間が経ったのかと思う。

カンティーナの入口脇に、ローズマリーの塔が出来上がっている。
びっくり。
場所を移して、赤の試飲を。

この時点で既に4時間くらい経過していて、
そんなにたくさんの時間を割かせてしまって申し訳ないなあと思うものの
当のニコレッタは全く焦る様子もせかす気配もなく
どこまでもじっくり対応してくれる。
本当に有り難い。
何でも飲みたいものを言ってというので、
最近の生産年のドルチェットをリクエストする。
写真は、2007、2008、2009、2010。
「最近の」といっても、彼女の場合は最新で2010、となる。
この時点ですごいと思わざるを得ない。
一般的に若飲みが常とされるドルチェットにあって、最新でも2010だと…。
(平均的相場でいえば、同じリクエストに対して他生産者なら一番古くて2010くらいから出してくるのではと思う。
つまり、2010、2011、2012という風に。
2013ですら既に出てくる)
もちろん、昨年3月の記事に書いている2001なども現行品としてまだ販売している。
何とも恐ろしい話です。
この場合の「恐ろしい」=「信じられない」「凄い」
どうしても知りたかった謎は解けたようにも見えたけど、
実はそうではなく、
その謎を解く「ヒント」と「きっかけ」を与えてくれたように思え。
そのヒントときっかけのせいで、
私はさらに知りたく、勉強したくなってしまった。
ありがとう、ニコレッタ!!

